「おべんとうバス」に乗り込むお客さんは、ハンバーグやエビフライ、ブロッコリーやトマトなどお弁当に入れるおかずたち。元気に「はーい」と返事をして乗りましょう。
お弁当につめるときや、お皿におかずを並べるときなど、身近な場面で絵本のまねをして遊ぶこともできます。
バスに乗ることも楽しくなるので、幼稚園の入園前の練習にも活用できそうです。
「はらぺこあおむし」
小さなあおむしが美しいチョウへと成長していくようすが描かれた絵本は、カラフルな色使いのイラストがいっぱい。
あおむしが食べているものを一緒にもぐもぐ。食べるとページに穴があくしかけも楽しく、「しっかり食べて大きくなろうね」というわかりやすいメッセージが伝わってきます。
おそろいのキャラクターの食器やグッズも充実しているので、食事の時間も大好きなあおむしさんと一緒に楽しめますよ。
「しろいおひげ なにたべた?」
「ごはんを食べたらおひげができちゃった」。何を食べたか一緒に考えながら読み進めます。
「にょろにょろりん」「ちゅるちゅるりん」と、聞いているだけでも楽しくなるような音を立てて、一緒にもぐもぐパクパクしましょう。
スパゲッティやラーメンなど、その日のメニューに合わせて、本を見ながら「今日のごはんは、これ!」と遊ぶこともできますよ。
【3~4歳代】理解が深まる3歳からは食べ物の役割が伝わる絵本を
3歳になると言葉や運動機能がかなり発達し、一緒に食べることを通じてコミュニケーションを図ることができるようになります。
友だちと一緒に食べることを楽しみ、さまざまな料理や味にチャレンジしたくなるのもこの時期。この好奇心を生かして、料理のバリエーションを増やし、マナーを守って食べられるように練習できるでしょう。
指先の細かい動きができるようになるので、お箸を使う練習を始めることができます。
食事のマナーや楽しさを学べるような絵本を見つけてあげましょう。
- 大阪市「年代別の食育」(https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000248294.html,2021年5月6日最終閲覧)
- 栃木県足利市「6、発達段階に応じた年齢別食育目標」(https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/uploaded/attachment/15482.pdf,2021年5月6日最終閲覧)
「とびだす!うごく!たべもの」
お弁当やピザ、ソフトクリームなど、子どもたちの大好きなメニューが絵本から飛び出してくる。楽しいしかけ絵本です。
プリンやケーキなどのデザートも充実。手のひらサイズの本の中に、細部までこだわった作りのおいしそうな食べ物がいっぱいです。
繊細な作りなので、あまり小さな時期だとちぎってしまうことも。3歳くらいになって、ものを大事に扱えるようになったころに楽しむと良さそうです。
「いちごちゃん」
こちらは電子書籍版の絵本。スマホに入れて持ち運べるので、お気に入りをどこにいても楽しむことができます。
かわいらしい「いちごちゃん」が、果物や野菜たちと一緒にドッジボールをして遊んだり、カビラーたちに狙われてしまったり。いちごちゃんを助けてくれる「やくみレンジャー」たちが大活躍。
子どもにあまりなじみのない野菜たちにも親しむことができるしっかりとしたストーリーと、かわいらしいキャラクターたちが大冒険する、長く楽しめる絵本です。紙版では「レモンちゃん」や「ももちゃん」など他シリーズもあるので集めるのも楽しいです。
「ちゅるちゅる」
絵本とは思えないほどリアルに食べ物を描いていて、大人も一緒に楽しめる一冊。
うどんやラーメン、冷やし中華や鍋焼きうどん。麺類のオンパレードです。ちゅるちゅるとおいしそうに食べる音が聞こえてきそう。
シリーズに「ごはんごはん」も合わせて、食べ物の種類やメニューの名前、味を想像しながら読むことができます。
【5~6歳代】就学の見えてくる5歳以上は給食のことも見すえた絵本を
社会性を身に着けるこの時期、友だちと助け合い、食事の準備をしたり食材の栽培に挑戦したりできます。自分たちが栽培した野菜を食べることで、好き嫌いを克服しようとする姿が見られるかもしれません。
当番活動や調理体験などを通じて主体性を育み、食材や料理を作ってくれた人への感謝を培うことができます。食べることへの感謝と共に、「命をいただく」ということの意味も理解できるようになります。
食材や栄養への理解を深め、「ためになるような食べ方」を考えるきっかけになるような絵本選びをしましょう。










