離乳食でそうめんはいつから食べて大丈夫?
そうめんは小麦粉から加工されている製品なので、野菜などとは少し立ち位置が異なります。離乳食として与える際には、赤ちゃんの成長具合や体質、与える量などに注意しながら食べさせてみましょう。
そうめんは離乳食初期のお粥に慣れてから
赤ちゃんにそうめんを与えるには、お粥に慣れた離乳食初期の終わりごろからからが良いでしょう。
離乳食にする場合は麺の状態ではなく、やわらかくゆでたそうめんをすりつぶしたペースト状のものを、味付けなしで与えてみましょう。最初は小さじ1杯分から食べさせて、様子を見ながら少しずつ増やしていってください。
- 厚生労働省「離乳食」(https://www.town.yamamoto.miyagi.jp/uploaded/attachment/3703.pdf,2022年6月30日最終閲覧)
- パルシステム「そうめん」(https://kosodate.pal-system.co.jp/foods/soumen/,2022年6月30日最終閲覧)
小麦でできたそうめんは食物アレルギーに注意
そうめんを離乳食として食べさせる際に、もっとも気を付けたいことは、アレルギー症状が出ないか慎重に確認するということです。そうめんは小麦粉を原材料としている食材で、小麦は主要アレルゲンのひとつです。
離乳食で初めて小麦粉製品を与える際には、少量ずつ食べさせて症状が出ないか確認することを忘れないようにしてください。
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」(https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf,2022年6月30日最終閲覧)
離乳食で使うそうめんの選び方
そうめんは野菜などの食材とは異なり加工されたものですので、離乳食として使う際には商品の選び方にも注意したいですね。
離乳食に適したそうめんは、国産小麦や食塩不使用など素材にこだわって作られていて安全性の高いものや、ふつうのそうめんより短くなっているものが使いやすいでしょう。
離乳食用として売られている商品も多く、レンジで簡単に調理できるもの、スタンディングパックで使いやすいものなどの特徴から選んでみてください。
お手ごろ価格で離乳食におすすめのそうめん商品をご紹介しますので、こちらから選んでみるのはいかがでしょうか。
はくばく 食塩不使用 ベビーそうめん
はくばくのベビーそうめんは食塩不使用なので、塩抜きのためにゆで汁を捨てる必要がありません。また、あらかじめ約2.5cmの長さになっているので、離乳食のために自分で折る必要がなく使いやすくなっています。
袋の上から麺を揉むだけで、さらに細かく折ることもできるほか、電子レンジでも調理可能、チャック付きスタンドパック入りで保管しやすいなど、随所にママパパへの配慮がなされている商品です。
和光堂 らくらくまんま ベビーのそうめん
5か月ごろから幼児期までの赤ちゃんに適した商品で、スプーンですくいやすい長さにカット済み、食塩不使用で面倒な下ごしらえなしで簡単に離乳食が作れます。一般の乾めんに比べてゆで上がりが早く、 レンジでも調理可能です。
田靡製麺 赤ちゃんそうめん ほうれん草
食塩不使用、国産小麦・国産野菜粉末入りの安全素材でできていて、ほうれん草粉末が5000mg配合されています。明治創業の老舗麺屋が赤ちゃんの為に開発したそうめんで、離乳食にぴったりの商品。
手延素麺 揖保乃糸 バチ
手延素麺揖保乃糸バチは、高級そうめん揖保乃糸の訳あり品で、三味線のバチに似ていることからこう呼ばれている商品。
上下2本の竹管に掛けて引き延ばして乾燥させる手延素麺の下管部分だけを袋詰めしたものですが、粘りが強く美味として人気になっています。
通常の揖保乃糸より短く離乳食として使いやすいだけでなく、味もいいので家族みんなで楽しむことができます。ただし、原材料として食塩、食用植物油が入っているので与える時期には注意が必要です。
そうめんをはじめ、時期ごとの離乳食レシピや進め方など、離乳食についての記事をもっと読みたい方は、下記よりごらんください。
そうめんの調理や保存のポイントを解説
そうめんを離乳食にする際の下ごしらえや調理方法、保存のポイントについてご紹介します。
離乳食用のそうめんは短く折ってゆでたら塩抜きをする
離乳食に使うそうめんは、あらかじめ短く折っておき、調理しやすくしておきます。一般的なそうめんには塩分が含まれているので、離乳食にする場合はゆでたあとにしっかり水洗いをして塩抜きをしましょう。
ふつうのそうめんは長めにゆでてやわらかくしますが、離乳食用の商品はレンジで決まった時間加熱するだけで、ちょうどよいやわらかさにすることもできるので便利。
離乳食初期には、ゆでた後の麺をすりつぶして裏ごしする、離乳食中期には粗くみじん切りにするなどの下ごしらえが必要になります。
下ごしらえしたそうめんは冷凍保存可能
やわらかくゆでてすりつぶすなど下ごしらえしたそうめんは、冷凍保存することも可能です。
比較的簡単とは言っても、毎回すりつぶすなどの手間がかかると大変ですので、まとめて準備しておけば、解凍するだけで離乳食が作れます。ただ、冷凍保存している場合も、なるべく1週間以内に食べきることをおすすめします。
- 生協の宅配 pal system「そうめん」(https://kosodate.pal-system.co.jp/foods/soumen/,2022年6月30日最終閲覧)
- 森脇製麺「そうめんの正しい保存方法」(https://www.handasomen.com/html/page6.html,2022年6月30日最終閲覧)
離乳食でそうめんを進める際のポイントや注意点
そうめんの離乳食を与える際のポイントや注意点を、赤ちゃんの成長時期ごとに分けてまとめました。
時期ごとによるそうめんの離乳食調理法
そうめんを離乳食にする場合は、赤ちゃんの成長時期に合わせて調理していきます。基本的に加熱しますが、最初のうちは飲み込みやすいようペースト状にし、だんだんと大きくしていきましょう。
- 離乳食初期:そうめんをやわらかくゆでてすりつぶし、ペースト状にする
- 離乳食中期:そうめんをやわらかくゆでて粗くすりつぶす
- 離乳食後期:1~2cmくらいに短くしためんをやわらかくゆでて、細かく刻んだほかの食材と和える
- 離乳食完了期:4~5cmくらいに短くしためんをゆでて、薄味で味付けしたり油で炒めたりする
与える際に工夫したいポイント
離乳食でそうめんを食べさせるなら、調理法だけでなく他にも工夫したいところがあります。
基本の調理方法をマスターしたら、さらに離乳食の時期ごとに意識したいポイントも押さえて、スムーズにそうめん離乳食を作れるようになりましょう。
離乳食初期
離乳食初期にはそうめんをかなり柔らかくなるまでゆで、ペースト状にしなければなりません。大変だと思われるかもしれませんが、ゆでる前にあらかじめ細かく折っておけばその後の調理が楽です。
ゆで時間は通常の2倍にして、ゆであがった後に10分程度蒸らしてからすりつぶすと離乳食初期の子どもでも食べられる状態になりますよ。
離乳食中期
まだまだ柔らかくして、すりつぶさなければならない離乳食中期。基本的なゆで方は離乳食初期の方法と同じですが、ゆであがりに蒸らした後は、みじん切りにして水分を加えると食べやすくなります。
もちろんすりつぶしても構いませんが、初期よりも少し粒が残る状態にしましょう。
離乳食後期
離乳食後期ではもうすりつぶしたり、みじん切りにしたりする作業は必要ありません。ただゆで時間は初期・中期と同じように、通常の2倍の時間をかけてくださいね。
後期では野菜との組み合わせだけでなく、お肉を入れて肉そうめんにすることもできますよ。
離乳食完了期
ゆで時間は離乳食完了期でも通常の2倍が必要です。ただ離乳食完了期には、加熱したそうめんと具材に少し油を加えてチャンプルーのようにしたり、手づかみ食べにピッタリなおやきの材料にしたり…と、調理のバリエーションが広がります。
そうめんでアレルギー症状が出ないか確認しながら
そうめんはやわらかく加工しやすいので、離乳食にも向いている食材ですが、小麦粉を原料としているため、アレルギーには十分に注意する必要があります。
最初はひとさじ分から食べさせ、皮膚や呼吸器に異常がないかしっかり確認し、少しでも変化があった場合はすぐにかかりつけ医に相談しましょう。そのため、そうめんを食べさせ始めるときには、すぐに病院に電話できる曜日や時間帯を選んでおくと安心です。
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」(https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000496257.pdf,2022年6月30日最終閲覧)
- 生協の宅配 pal system「そうめん」(https://kosodate.pal-system.co.jp/foods/soumen/,2022年6月30日最終閲覧)
- 和光堂「らくらくまんま」(https://www.wakodo.co.jp/product/special/babyfood/babyfood/rakuraku/,2022年6月30日最終閲覧)
先輩ママから学ぶそうめんの離乳食レシピ
これからそうめんの離乳食にチャレンジするママパパに向けて、先輩ママが実践していている、そうめんの離乳食レシピや与え方の工夫を体験談からご紹介します。
離乳食の主食をそうめんに
お粥ばかりで飽きてきたかなと思ったら、そうめんを離乳食の主食にするのもよさそうです。
初めての食材は入れずにひとさじから始めて、量を増やしていって今はベビー茶碗に3/2位であげてます♪
ブロッコリーやにんじん、大根などを茹でてみじん切りにして小分けにして冷凍しておいた物と、ベビーうどんやそうめんを茹でて、お茶碗に和風だしを溶いて混ぜ混ぜ♪
とろみをつけて完成✨簡単で急ぐ時などは便利です☆お粥よりうどんやそうめん好きみたいで、たくさん食べてくれます(^_^)/
下ごしらえしたそうめんも冷凍保存できますので、同様にすりつぶして冷凍しておいた野菜と一緒にゆでれば手間いらずですね。お粥をなかなか食べてくれなくなったというママパパは、ぜひ一度試してみてください。
裏ごししてなめらかなペースト状にする
そうめんに限ったことではありませんが、離乳食初期には食材をやわらかくしてペースト状にする必要があるため、うまくすりつぶすことができないという悩みをお持ちのママパパもいらっしゃるようです。
そうめんに弾力があってすりつぶしがうまくできないという場合には、裏ごししてゆで汁や出汁、優しスープなどでのばせば、なめらかなペースト状に仕上げることできます。離乳食初期だけでなく、うまく飲み込めるようになるまでは裏ごししたそうめんを食べさせたほうが安心できるかもしれませんね。
そうめんと野菜を混ぜた状態で冷凍保存
離乳食のそうめんは、すりつぶしたり短く刻んだりするので、ゆでる前に先に短くしたほうがいいか迷ってしまうことも。
刻むかどうかはお子様の離乳食の進み具合によると思うので、
我が子の場合は解凍後野菜と混ぜながら多少スプーンで潰す程度であげていました。
刻んでから茹でた時は袋の中で叩いて小さくしてから茹でてました。
あらかじめ短くしてある商品もありますし、さらに細かくするなら袋の上から叩いて小さくしてからゆでると刻みやすくなりますね。そうめんと一緒に、刻んでやわらかくした野菜を一緒に冷凍しておけば、解凍して混ぜれば野菜そうめんのように食べられて一石二鳥。
あんかけそうめん
離乳食ではなにかと活躍してくれるのが「あんかけ」という調理法ですよね。かなり柔らかくゆでてもそうめんを飲み込みづらく感じる子どももいるようですが、あんかけそうめんにするとパクパク食べてくれるかもしれません。
あんかけにすれば小さくした野菜やササミを入れたりと、その他の具材とも組み合わせやすくなるでしょう。先輩ママたちもよく活用するレシピのようですので、そうめんデビューの際にぜひ試してみてくださいね。
和風だし・スープでのばしたそうめん
離乳食でそうめんづくりにチャレンジして、「完成したら団子のようになる…」と感じられたことはありませんか?
このまま食べさせても良いのか迷うでしょうが、そのようなときは和風だしやスープでのばして食べさせてあげるのがおすすめです。
子どもにとっても、おかゆ代わりとしてそのまま食べるより、だしやスープでのばしてある方が食べやすいはずですよね。温素麺の感覚で作ってあげると良いでしょう。
トマトとツナのパスタ風そうめん
離乳食のそうめんと言えば、おかゆ代わりにしたり、だしやスープなどで食べさせることがメインなのではないでしょうか。しかし先輩ママの体験談を見ていると、そうめんをパスタ風にするレシピも見つかりましたよ。
こちらの方ご自身がつわりのときに食べられていたそうめんレシピなので、離乳食には難しい食材が含まれていますが…ただこのアイデアは離乳食にも活かせますよね。
トマトとツナはどちらも離乳食で使いやすい食材ですから、和風のそうめん以外を作ってあげたくなったときに試してみてください。
アレルギーに気を付けておいしいそうめん離乳食
そうめんは主食にもなり、やわらかくて加工しやすい離乳食向けの食材。ただ、小麦粉が原材料であることからアレルギーには十分注意して、おいしい離乳食を作ってあげてください。