いろいろな具材に合ううどんは優秀な幼児食
うどんはやわらかくて食べやすく、組み合わせられる具材が多いので幼児食にぜひ取り入れていきたい食材です。しかも、1食分を一つの献立だけで済ませられるうどんは、調理の手間が省ける時短料理でもありますよね。
もし小麦アレルギーだと判明している子どもには、米が原料のフォーをうどん代わりに使えるので、この記事の内容をフォーに置き換えてレシピなどを試してみるのもおすすめです。
- 福岡私立保育士会「離乳食おたすけBOOK」(http://www.f-hoikushikai.com/file/rinyuu.pdf,2021年6月9日最終閲覧)
- 独立行政法人環境再生保全機構「パート4 月齢に応じた離乳食レシピ:7~8ヵ月頃」(https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/allergy/recipe/babyfood/step2/index.html,2021年6月9日最終閲覧)
- 独立行政法人環境再生保全機構「食物アレルギーに配慮した離乳食の進め方-レシピ集」(https://www.erca.go.jp/yobou/pamphlet/form/00/pdf/archives_30020.pdf,2021年6月9日最終閲覧)
- 厚生労働省「II 離乳食編」(https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf,2021年6月9日最終閲覧)
うどんの調理や保存のコツ
幼児食で大活躍してくれるうどん。子どもに食べさせるには一体どのような点に注意するべきなのでしょうか?ここからは、うどんの調理法や保存のコツについて解説していきます。
幼児食用にうどんを調理する方法
幼児食に使ううどんを調理する際には、パパママでは「味が薄すぎる」と思うくらい薄味にしてください。子どもは味を感じる「味蕾(みらい)」の数が大人より多いので、パパママよりも味に敏感だからです。
乾麺や冷凍うどんは含まれる塩分量が多いので、幼児食に使うなら生麺タイプがおすすめ。生麺タイプはやわらかくなりやすいので幼児食に使いやすく、調理の時間も短縮できるでしょう。
もし生麺タイプ以外の幼児食に使うなら、乾麺はゆでた後によく水洗いをして塩分を落とし、冷凍うどんは十分にやわらかくなるように長めにゆでるようにしてください。また、乾麺は細かく折ってからゆでるようにすると、調理時間が短縮できますよ。
- 独立行政法人農畜産業振興機構「子どもの野菜嫌いと食育」(https://www.alic.go.jp/content/001169939.pdf,2021年6月9日最終閲覧)
幼児食でのうどんの与え方のポイント
うどんを幼児食として与える場合は、月齢・年齢にあわせて食べやすい長さに切るのがポイント。生後7~8か月の離乳食中期なら米粒くらいの大きさに、生後9~11か月の離乳食後期なら1cmくらいの長さに切りましょう。
離乳食完了期に入ったら、やわらかくゆでて2~3cmくらいの長さに切ったうどんを食べられるようになります。もちろん、子どもの咀嚼能力にあわせてやわらかさや長さを調整することも大切です。
その後の幼児食では、子どもの食べる能力にあわせて長めに切って食べさせられますが、ツルンと飲み込んだときに喉に詰まらせないよう注意しましょう。
- 和光堂「離乳中期 7~8か月頃の離乳食の進め方の目安」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/my1_2.html,2021年6月9日最終閲覧)
- 和光堂「離乳後期 9~11か月頃の離乳食の進め方の目安」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/my1_3.html,2021年6月9日最終閲覧)
- 和光堂「離乳完了期 12~18か月頃の離乳食の進め方の目安」(https://community.wakodo.co.jp/community/babyfood/my1_4.html,2021年6月9日最終閲覧)
先輩ママに学ぶうどんの幼児食レシピ
これから幼児食としてうどんを食べさせていきたいと思っても、献立の幅が狭いと「いつも同じ味つけばかり…」ということになりかねませんよね。
そこでここからは、ママリに寄せられた先輩ママからの投稿をもとに、幼児食のうどんレシピを紹介していきます。焼きうどんや納豆うどん、めんつゆの使い方など、うどんを使う幼児食に応用できるアイデアが寄せられていました。
白だしで作るうどん
煮込みうどんの味付けに困ったら、白だしを使ってみてはいかがでしょうか?大人用のレシピではありますが、先輩ママたちは白だしで肉うどんやカレーうどんをよく作っているようなので、幼児食にも応用できるかもしれません。
普通のうどんのだしとして使えるだけでなく、カレーうどんの隠し味としても活用できる白だし。うどんんとともに小分け冷凍しておけば、幼児食づくりがさらに簡単になりそうですね。
ただし、白だしにはかつお節や昆布のエキス以外に、醤油やみりん、砂糖が入っています。味付けは意外としっかりとしているので、月齢・年齢にあわせて濃い味付けにならないよう薄味を心がけましょう。
具材たっぷりの焼きうどん
うどんは煮込むだけでなく、焼きうどんにしてもおいしいですよね。野菜炒めの中に細かくしたうどんを入れるだけで、立派な焼きうどんになるので作り方も簡単です。
離乳食後期からは牛肉・豚肉・鶏肉が全般的に食べられるようになるので、野菜と組み合わせれば炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルがバランス良く摂れる優秀な主食になります。
めんつゆに片栗粉を混ぜればとろみがつくので、肉や野菜を飲み込むのが苦手な子どもでも、うどんと一緒に飲み込みやすい幼児食が作れそうです。
納豆うどん
納豆はたんぱく質だけでなく脂質・ミネラル・ビタミンも含み、骨を作るのに欠かせないビタミンK2も豊富なので子どもの成長に大きく役立ってくれる食材です。
納豆うどんはうどんをゆがいたら、納豆とめんつゆをかけるだけで完成するという簡単に作れる幼児食向けの献立です。たったこれだけの手間で栄養満点の幼児食になるのですから、積極的に活用していきたいですね。
やわらかくして細かく刻んだ小松菜やほうれん草を混ぜる…など、野菜を加えるとさらに栄養価が高まります。
- 日本醸造協会誌「納豆の機能性―納豆と皮膚の関係―」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan1988/101/10/101_10_749/_pdf/-char/ja,2021年6月9日最終閲覧)
うどんは幼児食におすすめ!具材を考えて栄養満点の食事に
煮込めば十分にやわらかくなるうえにいろいろな具材を入れられて、1食分が一つの献立だけで済むうどんは、子どもにとってもママパパにとっても優秀な幼児食食材です。
先輩ママが実践するレシピとして、めんつゆと納豆だけで作られる納豆うどんや焼きうどん、白だしを使ううどんを紹介しましたが、ぜひオリジナルの具材で栄養価の高いうどん料理を作ってみてくださいね。