パパ見知りとはパパに対する人見知り
「パパ見知り」とは赤ちゃんが、パパに対して人見知りをすることです。
パパがまるで知らない人であるかのように、パパが近づいたり抱っこをしたりしようとすると泣き出し、嫌がる…。パパ見知りをされたパパはとてもさみしく感じるでしょうが、赤ちゃんは決してパパが嫌いだから泣いているわけではないので安心してくださいね。
どうしてパパ見知りが起こるの?
それでは、どうして親であるパパに対して人見知りしてしまうのでしょうか?その原因はパパとのコミュニケーションが足りなかったり、ママばかりにお世話をされていたりすることだとされています。
赤ちゃんは生まれるまで1年近くママのおなかの中で過ごし、生まれてからもママからお世話をされる機会が多いですよね。自分のお世話をしてくれるママに対して、赤ちゃんは安心感を抱いています。
しかし、パパが赤ちゃんと接する時間が短かったりお世話をしなかったりすると、赤ちゃんにとってパパが「知らない人」になってしまうことも…。そのため、パパを「安心できる存在」と認識できなくなり、パパ見知りにつながるのです。
パパ見知りは生後2~3か月ごろから始まる
赤ちゃんの人見知りは一般的に生後6~8か月ごろから始まりますが、生後2~3か月ごろでもパパ見知りをする赤ちゃんもいて、長いと2歳ごろまで続くこともあるようです。しかし、全くパパ見知りをしない赤ちゃんも少なくありません。
もしパパ見知りをしたとしても、パパママの対処法次第ではしんどいパパ見知りが早く解決する場合もあるので、パパママが協力して適切な対処を取ることが大切ですよ。
- 厚生労働省「子育てママ&パパにインタビュー」(https://www.mhlw.go.jp/general/saiyo/pamphlet/dl/2014-sougou_04.pdf,2021年8月12日最終閲覧)
- 富山県 知事政策局 働き方改革・女性活躍推進室「とやま パパBOOK」(https://www.kajiikuji-toyama.jp/2021/pdf/toyamapapabook.pdf,2021年8月12日最終閲覧)
- 科学技術振興機構「赤ちゃんの「人見知り」行動 単なる怖がりではなく「近づきたいけど怖い」心の葛藤」(https://www.jst.go.jp/pr/announce/20130606/index.html,2021年8月12日最終閲覧)
パパ見知りの対処法
それでは、パパ見知りへの上手な対処法について見ていきましょう。
パパが赤ちゃんと接する機会を増やす
パパ見知りを改善していくには、まずパパが赤ちゃんと接する機会を増やすことが大切です。パパ見知りはパパを「知らない人」と思ってしまうことから始まりがちなので、少なくとも1日1回は赤ちゃんと接する時間を作りましょう。
ただし、パパ見知り中の赤ちゃんと接しようとしても、泣きわめいて嫌がってしまいますよね。赤ちゃんが嫌がっているのに無理やり接しようとすると、さらに嫌がられてしまうこともあると思います。
最初は赤ちゃんと同じ部屋にいるようにして、少しずつパパの存在に慣れてもらうようにすると、パパが近づいても泣かなくなるはずです。また、目をあわせて話しかけると、赤ちゃんとの信頼感を育みやすくなります。
パパとママが協力して赤ちゃんのお世話をする
パパとママが協力して赤ちゃんのお世話をすることも対処法の一つです。
赤ちゃんはお世話をしてくれた人に対して信頼感を抱く傾向があります。ママが赤ちゃんのお世話をするときに手伝うなど、積極的に赤ちゃんのお世話に関わるようにすればパパ見知りが早く解消されるはず。
「どうやって赤ちゃんの世話をすればいいかわからない」というパパも、ママから教わってお世話に参加してみてくださいね。
夫婦仲を良くする
パパ見知りへの対処をするには、ママが協力して夫婦仲を良くするとさらに効果的です。赤ちゃんにとって「大好きな人」であるママがパパと仲良くしていれば、「大好きな人と仲の良い人」と認識してもらえるでしょう。
育児中のママはついイライラしてパパにあたってしまうこともあるかもしれませんが、パパ見知り解消のためにはいつも夫婦仲を良好に保つことが大切ですよ。
- 国際ICT利用研究学会誌「ICTに対する養育者の態度と子どもへの影響」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jiiars/1/1/1_23/_pdf,2021年8月12日最終閲覧)
- 厚生労働省「育児体験談 投稿/見る」(https://ikumen-project.mhlw.go.jp/voice/search/,2021年8月12日最終閲覧)
- 発達心理学研究「子どもによる親への対人的信頼感:児童・思春期の双生児を対象とした人間行動遺伝学的検討」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjdp/14/2/14_KJ00001023962/_pdf,2021年8月12日最終閲覧)
パパ見知りをする赤ちゃんにしてはいけない対応は?
赤ちゃんがパパ見知りで大泣きしたときは、パパにお世話を頼みたくてもできずにイライラしてしまうことも考えられます。
しかし、人見知りというのは赤ちゃんにとって「怖い」という感情を抱いていることの現れです。そのようなときに赤ちゃんにイライラしたり、大きな声を出したり、無理強いをしたり…という対応をすると、赤ちゃんの恐怖心はより一層大きくなるでしょう。
パパ見知りをつらいと感じても、イライラせずに赤ちゃんを安心させてあげることを最優先に考えてください。
- 科学技術振興機構「赤ちゃんの「人見知り」行動 単なる怖がりではなく「近づきたいけど怖い」心の葛藤」(https://www.jst.go.jp/pr/announce/20130606/index.html,2021年8月12日最終閲覧)
先輩はどうしてた?パパ見知りの体験談
ママもついイライラしてしまいがちな赤ちゃんのパパ見知り。しかし、赤ちゃんのパパ見知りで大変な経験をしてきたのは先輩ママたちも同じです。
それでは、先輩ママたちはパパ見知りにどのように対処してきたのでしょうか?ママリに寄せられた投稿の中からピックアップしてまとめてみました。
パパは泣いている赤ちゃんにどう対応するべき?
パパ見知りへの対処はパパに慣れることが一番の方法。しかし、やはり大泣きされるとパパはどのように対応すれば良いか困ってしまいますよね。
先輩ママたちの体験談を見ると、泣かれても諦めずにお世話をしたり、話しかけたりすることがポイントのようです。
赤ちゃんの機嫌が良いときを見計らったり、ママが抱っこをしながらパパがあやしたりするのは良い方法ですね。赤ちゃんに泣かれてショックを受けても、いろいろな方法を試して「お世話をしてくれる人」と認識してもらえるまで愛情深いお世話を続けてください。
パパ見知りで大泣きしたときのママの対応は?
パパ見知りで赤ちゃんが大泣きしているのを見たママは、やはり「赤ちゃんがかわいそう」という気持ちになることもあるでしょう。それでも慣れてもらうために、パパに抱っこやお世話をしてもらったほうが良いのでしょうか?
先輩ママたちも同じようにパパ見知りでつらい思いをされたようですが、どうしても泣きやまなければママにバトンタッチしていたという方が多く見られました。
赤ちゃんは嫌がることを無理強いされると、そのこと自体が嫌いになってしまいます。パパ見知りではなくパパ嫌いになっては大変なので、ママは赤ちゃんの様子を見ながら助け舟を出すようにしてあげましょう。
パパ見知りへの対処はママのフォローも大切
パパ見知りで大泣きする赤ちゃんに「しんどい…」と思ってしまったり、イライラしてしまったり。パパ見知りはパパだけでなく、ママにとっても負担になりますね。
しかし、イライラしてパパを批判するのは逆効果です。パパとママが協力しあって赤ちゃんのお世話をすることがパパ見知りへの一番の対処法ですから、夫婦仲を良好に保ちパパの存在に慣れてもらえるようにしましょう。