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妊娠・出産についてどう説明する?
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ここで注目したいのは、「どうやって」というところ。
大人としてはどういう仕組みなのかわかっていても、子どもにはどう説明したら良いのか戸惑ってしまいますよね。
大人はつい性行為について答えようとして慌ててしまいますが、子どもは「赤ちゃんがおなかの中でどうなっているのか」など、素朴な疑問として聞いているのかもしれません。
まずは、子どもが具体的にどんなことを知りたいのか、詳しく聞いてみてください。
何を知りたいのかわかったら、これから説明するポイントを踏まえて、段階的に答えていきましょう。
体の名前はきちんと伝えよう
小学校で性教育を受けると、女性と男性の体の違いや仕組みについて習うこともありますが、身近な赤ちゃんと触れ合ったり妹や弟ができたりすることで、3歳から5歳くらいの子どもでも興味を持ち始めます。
赤ちゃんがおなかの中でどう育ってどうやって出てくるのか説明するには、親もきちんと知識を持つことが重要ですよね。
性に関することと言うより、生物学的な観点から女性器や男性器の名称などについて、図鑑などを見てしっかり教えられるように親も一緒に学んでみてください。
赤ちゃん自身ががんばって生まれてきたことを伝えよう
赤ちゃんがママのおなかの中でどうなっているのか考えると、まだ3歳から5歳ごろの子どもにとっては、自分も少し前までおなかの中にいたことが不思議に思えるかもしれません。
分娩中はママもがんばっていますが、おなかの中では赤ちゃんもがんばっています。もし出産当時の写真が残っているのであれば見せてあげるのもおすすめです。エコー写真を見せて「これはおなかの中にいたときの〇〇ちゃんだよ」と伝えるのもよいでしょう。
ママと一緒に赤ちゃん自身もがんばって生まれてきたことを伝えてあげてくださいね。
10歳までには性の基本を教えておこう
性の話というと、子どもにはまだ早いと思いがちですが、赤ちゃんがどうやって生まれてくるのかという話は大切な生命の話。
自分がどうやって生まれてきたのか、神秘的でもありかけがえのない命であることを伝えるチャンスでもあります。
まだ幼いからこそ、赤ちゃんが生まれる仕組みを自分のこととして認識しやすいですし、純粋な好奇心からも熱心に話を聞いてくれるはず。
思春期になると恥ずかしさを感じて話しにくくなることもありますので、10歳までに性の基本を教えておくことは、子どもにとっても良い影響を与えてくれるでしょう。
初めて「性」のことを子どもに伝えるパパとママのための教科書 我が子を守るために教えるべきこと
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