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性の多様性を認め合える子どもに育てよう
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LGBTQなど、性の多様性についての認知度は、世界的にも少しずつ広まってきているものの、まだまだ誤解や偏見も少なくありません。
実際に、自分の子どもに心と体の性の違いがみられると、どう対応して良いものか戸惑ってしまうのではないでしょうか。
まずは、LGBTQについて正しく理解し、子どもの興味の対象をむやみに制限することなく、自由に生きられるように伝えていきたいですね。
そのために、子どもに性の多様性のことを教えるポイントをつかんでおきましょう。
LGBTQについて学ぼう
LGBTQとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランジェンダー、クエスチョニングの頭文字を取ったもので、生まれつき体の性と心の性が異なる性的マイノリティ(性的少数者)を示したものです。
そのほかにも、個々の性に関する認識にはさまざまなスタイルがあり、生まれつきの男性と女性という性だけでくくるのではなく、本人が自分の性をどう感じているかを重視しています。
生まれつき体の性と心の性が異なる人や、同性に魅力を感じる人がいることは、全体の中で見れば少数であったとしても、おかしなことではなく自然なことだと考えてみてください。
- 大阪高等学校「LGBTQとは」(http://www.osakashs.ed.jp/wp/img/2018/05/LGBT講演会 事前資料.pdf,2021年10月27日最終閲覧)
- 特定非営利活動法人 東京レインボープライド「LGBTQとは」(https://tokyorainbowpride.com/lgbt/,2021年10月27日最終閲覧)
自分の中の性に対する先入観に気づこう
LGBTQについてある程度理解していても、やはり実際に身近に性的マイノリティの人がいたら、偏見を持ってしまうこともあるかもしれません。
日常生活の中で、無意識にも「男の子なんだから」「女の子なんだから」と言っていることはありませんか?日ごろの言葉がけを今一度見直してみましょう。
また、お人形遊びが好きだからといってLGBTQとも限らないし、個性としてあらゆる好みがあってよいという考え方を意識していきたいですね。
多様性や他人を尊重するこころを育てよう
LGBTQについて、小さな子どもが理解するのは難しいかもしれませんが、性の問題に限った話ではなく、多様性や他人を尊重する心を持つことが大切なのです。
周りの人と少しでも違ったところがあると、のけ者にしたり排除したりしようとする風潮はありますが、子どもには「いろいろな人がいて、違っていてもいい」ということを伝えてあげてください。
そして、もしわが子が男の子でお人形遊びが好きだったら、頭ごなしに否定するのではなく、子どもの個性を認めて何が幸せなのかを考えていきましょう。
初めて「性」のことを子どもに伝えるパパとママのための教科書 我が子を守るために教えるべきこと
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今回紹介したのは、書籍『初めて「性」のことを子どもに伝えるパパとママのための教科書 我が子を守るために教えるべきこと』からの一部分。
本書では、581人のパパとママの悩みに答えて、子どもへの性に関する具体的な受け答えの例や、10歳までに教えたい防犯・SEX・避妊のことについての情報が載っています。
LGBTQに限らず、性に関することは説明しにくく話題を避けてしまいがちですが、本書を参考にして子どもと一緒に親も学んでみてください。