監修:齋木啓子 先生

【医療監修】赤ちゃんのおなかがパンパンに張るのはどうして?原因や対処法

「気がついたら赤ちゃんのおなかがパンパン…どうしたらいいの?」と思ったことはありませんか?便秘や病気の可能性など、いろいろ不安になってしまいますが、赤ちゃんは身体の不快な状態を言葉で表せないため、原因を探るのは大変です。この記事では、どのような原因でおなかの張りが起こるのか、対処法についてもご紹介します。

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おなかの張りの原因と対処法

何かと病気をしやすい赤ちゃん、原因がはっきり分からない場合があります。そんな中でもおなかが張っているときは、痛くないのだろうか、苦しくないのだろうかと心配になりますよね。

おなかの張りといっても特に心配ない場合や、病院の受診が必要な場合などさまざまなケースがあります。今回は赤ちゃんのおなかが張る原因とそれぞれの対処法を紹介します。

1.便秘

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  • これまでに、便が過度にたまってしまったことがある
  • これまでに、痛みを伴う、あるいは硬い便通を経験した
  • トイレであれば詰まるくらいの大きさの便が出たことがある
  • 直腸に大きな便のかたまりがある

乳児では、排便が週2回以下、あるいは硬くて痛みを伴う排便で、上記の診断基準のうち少なくとも1つがある場合に便秘であるとみなされます。

赤ちゃんの便秘は、腸内にガスがたまってしまったり、水分をあまりとっていなかったりする場合に起こる可能性があります。また、離乳食を始めたばかりの時期は便秘になりやすいといわれています。

また、離乳食後期になってくると、成長と共に好き嫌いや食べムラが起こり便秘になることがあります。排便時に痛がるときや肛門が切れてしまうというときには、病院を受診しましょう。

対処法

  • おなかを優しくマッサージする
  • 綿棒浣腸をする
  • 水分を多く与える

おなかをマッサージするときは円を描くようにしてあげるとよいでしょう。おへそを中心に「の」の字を描くようして、時計回りに優しくさすります。なかなか出ない時は綿棒で浣腸してあげると排便につながることがあります。

綿棒浣腸は、水やベビーオイル、ワセリンなどで綿棒の先端部分を2~3cmくらい湿らせて、赤ちゃんの肛門の内側をゆっくりとなぞるように動かします。

綿棒を使用する際は、奥に入れすぎないように気を付けます。赤ちゃんをおむつ替えするときのように寝かせると行いやすいでしょう。いずれも赤ちゃんの負担にならないようにやさしく行うことを心がけましょう。

また、便をやわらかくするために、水分をこまめに与えるようにします。離乳食を始めた赤ちゃんであれば、食物繊維が豊富な食品を与えるのもよいでしょう。

上記の対処法でも出ない場合は一度診察してもらうことをおすすめします。

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2.げっぷがうまく出せていない

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赤ちゃんは、母乳やミルクを飲むときに空気を一緒に飲み込んでしまうことがあります。げっぷで体外に出すことができるようであれば問題ありませんが、うまくげっぷを出すことができない赤ちゃんは、おなかの中に空気をためた状態が続いてしまいます。そのため、おなかが張ってしまうのです。

胃の中に空気がたまることで、吐きやすくなるともいわれており、授乳後のげっぷは十分に行う必要があります。

対処法

  • しばらくたて抱きする
  • 綿棒による肛門刺激でおならを誘発させる
  • どうしてもげっぷが出ないときは少し上体を起こして寝かせてみる

授乳中に寝てしまう赤ちゃんは、授乳中に一度げっぷをさせてあげると空気がたまりにくくなります。げっぷが出ない場合は、しばらくたて抱きしたり、綿棒による肛門刺激をしておならを誘発させたりすることにより、ガスを体外に出すことができることがあります。

何をしても出ない場合は、赤ちゃんを横向きに寝かせて様子をみてみましょう。ただし、げっぷが出なくても自然とおならをして空気が出ることもあるため、神経質になりすぎる必要はありません。

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3.病気の可能性

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上記の二つにあてはまらない場合は、胃や腸の病気である可能性もあります。乳幼児期に起こる病気としては、胃軸捻転症(いじくねんてんしょう)やヒルシュスプルング病が挙げられます。

いつもおなかが張っていたり、便秘が続いたりする場合には診察を受けるようにしましょう。

胃軸捻転症(いじくねんてんしょう)

胃軸捻転症は、胃がねじれてしまうことにより、腹部の膨満感や腹痛、嘔吐といった症状が出ます。乳児期にみられる胃軸捻転症は、子供が成長し歩行し始める頃になると自然に治まっていくといわれています。

いつもおなかが張っているというのが特徴です。

ヒルシュスプルング病

ヒルシュスプルング病は、腸の神経が生まれつき欠如しているため、腸が動かずうまく排便できない病気です。嘔吐や腹部の膨満、便秘といった症状が出て、出生後早い段階から便が出ないため、おなかが張って大きくなります。多くは出生後まもなく発見されますが、まれに幼児期にみつかる例もあります。

放置してしまうと母乳やミルクを飲む量も制限されてしまうため、発育不全になることがあります。腸炎などの合併症を起こす可能性もあるため、早急な診察と治療が必要です。

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パパ、ママがよく見て状況に応じて対応しましょう

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授乳中の赤ちゃんは、空気を一緒に飲み込んでしまいおなかが張ることがありますが、赤ちゃんのおなかがパンパンだと心配になってしまいますよね。

赤ちゃんは、自分で身体の不調や気持ちを言葉で伝えることはできませんが、機嫌が悪くなることが多いです。さまざまな可能性のなかから機嫌が悪い原因を探るのは至難の業ですが、普段のおなかの状態を把握しておくことで異変に気付くことができますね。

症状が改善されない場合は、早めに病院を受診しましょう。

記事の監修

ふれあいファミリークリニック 院長

齋木啓子 先生

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