【先輩ママに聞く】双子の育児で大変なことって?
それではまず、育児を経験してきた先輩ママたちに、双子の育児で大変なことについて体験談を伺ってみましょう。それぞれ対処法についても解説しますので、双子育児が大変で引きこもりがちになる…というパパママはぜひ参考にしてくださいね。
離乳食が大変すぎて引きこもりがちに…
離乳食期に入った双子育児をされている先輩ママからは、食事が大変すぎて外出する気が起きず、引きこもりがちになっているという体験談が寄せられていました。
離乳食の時間が苦痛です
…中略…
ストックしても 2人×2回だとすぐ無くなってしまうし…
…中略…
離乳食は交互に口に入れてますが、1人の口にスプーンを運ぶと、もう1人がキーッと叫びます。一口ごとに。
手づかみ食べもし始めましたが、イス、床、髪の毛までぐちゃぐちゃ…。
…中略…
こんな感じなので、3回食にするのが億劫で、始められずにいます…
食事で疲れ果てて、外出する気も失せてしまいます。
双子育児だと離乳食も作る量も2倍になります。双子育児で離乳食のお世話が憂鬱になると、3回食に進むなど子どもの成長にあわせた育児もできなくなりますし、疲れ切って引きこもりがちになってしまうことも…。
離乳食は子どもの成長過程で絶対に必要なことなので、可能であれば両親や義両親に離乳食の時間だけ手伝ってもらうなど双子育児支援を受けられると理想的です。もしくは、ベビーシッターなど民間の支援サービスを利用するのも一つの方法ですね。
双子育児&上の子の赤ちゃん返りとイヤイヤがつらい…
先輩ママたちからの体験談によると、赤ちゃん返りとイヤイヤ期が重なるころから双子育児が地獄のように大変だと感じられるようです。
今、本当に苦しいですよね…
今の状態、凄く過酷だと思います。
もう、とれる手段はなんでもとっていきましょう、
私も双子が3.4か月の頃はしっちゃかめっちゃかで、疲れ果て、おまけに産後うつで、抗うつ剤を飲みながらの生活でした…
まだ赤ちゃんのころはお世話をするだけでよかった双子育児も、子どもそれぞれに自我が芽生えてくると大変な思いをするようですね…。
先輩ママたちは自治体の支援センターで双子育児支援を利用して乗り切ったそうです。育児支援サービスで利用できるサービスは何でも利用し、ママ1人で育児を背負い込まないことが双子の育児でストレスを感じないためのコツですよ。
双子育児で大変さのピークを感じるのはいつ?
双子育児には先輩ママたちも苦労されたようですが、地獄のような大変さが訪れるピークは一体いつなのでしょうか?先輩ママたちの意見を見ると、共通して「今が一番大変」と思える時期があるようです。
先輩ママたちの体験談を見てみたところ、1歳になるまでの「双子育児での大変さのピーク」は新生児期から10か月までくらいのようですね。
授乳やおむつ替え、夜泣きは子ども1人のお世話でも大変なもの。それが1人1人違うタイミングで訪れることもあり、ママは本当に眠る暇も、食事をとる暇もないくらい疲労困憊してしまうこともあるのです。
また、産後期はママの心身も本調子ではないので、出産後にいきなり双子の育児をこなさなければならない日々がやってくることで、さらに大変だという気持ちになりやすいのでしょう。
双子で良かったなと思えることは?
疲れ果てて家に引きこもりがちになったり、地獄のように大変だと感じたりする双子育児。しかし、「双子を産んで良かった」と思えるときは必ず訪れるはずです。
壮絶な育児に追われているとつい子どもを授かったうれしさを忘れてしまうかもしれません。奇跡的な授かりものである子どもを「双子」という形で受け取った多くの先輩ママたちから、「双子で良かった」と思えた瞬間を聞いてみましょう。
双子はやはり珍しいので、面識のない方から声をかけられる場面も多いようです。注目されやすく、同じく子育ての体験者である年配の女性からは、励ましの言葉をもらえて元気づけられるといううれしいできごともあるかもしれませんね。
そして、双子育児経験者の先輩ママたちが口をそろえて言うのは、「双子はかわいい」ということでした。仲良く一緒に遊んでいたり、パパママに怒られて慰めあっていたりする姿は、年齢の離れた兄弟では感じられないかわいらしさのよう。
新生児期から2歳になるまでは双子育児の大変さがピークで引きこもりたくなるほど疲れるかもしれません。しかし、多くの人からやさしい言葉をかけてもらえたり、双子ならではのかわいらしさを見られたりするのは双子を持つママだけの特権ですね。
双子の育児で押さえておきたいポイント
それでは、これから双子育児を経験されるパパママに向けて、押さえておきたいポイントについて紹介します。
- 育児支援サービスを積極的に活用すること
- 同時にできることは同時にすること
- 完璧な育児を目指さないこと
- 育児から解放される時間を持つこと
地獄のように大変だとされる双子育児をこなすためには、利用できる双子育児支援は積極的に利用することが最大のポイント。また、授乳や離乳食、入浴など同時に済ませられることは同時にして、育児の効率性をあげましょう。
育児に対して完璧主義だったり、ずっと育児にかかりっきりだったりするとママは心身ともに疲れ切ってしまうはず。適度に息抜きをする、育児から離れる時間を作るなどの工夫も大切ですよ。
- 厚生労働省「多胎児支援のポイント」(https://www.mhlw.go.jp/content/000509321.pdf,2021年8月25日最終閲覧)
- 三菱UFJリサーチ&コンサルティング「多胎児の家庭等に対する子育て支援に関する調査研究 報告書」(https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2021/04/koukai_210426_13.pdf,2021年8月25日最終閲覧)
双子の育児で使いたい便利グッズ
それでは最後に、双子育児を楽にしてくれる便利グッズを紹介するのでぜひ活用してくださいね。
おくるみ
双子育児ではママが2人同時に抱っこすることはできませんが、おくるみに包んであげると安心感があるのか、寝かしつけがスムーズになるそうです。
ハイローチェア・バウンサー
ハイローチェアやバウンサーなど、赤ちゃん用のゆりかごのようなグッズが一つあると重宝するでしょう。双子が同時に泣いたりグズったりすると、ママ1人では対処できなくなることも…。
しかし、ハイローチェアやバウンサーに1人を預ければ、1人ずつあやせるようになるのでママの負担が軽減されます。
授乳クッション
双子をそれぞれ抱えながら、毎日の授乳をするのは体力的に大変ですよね。授乳クッションがあればクッションに子どもをすっぽりと座らせられるので、子どもを抱えなくても授乳できるようになります。
双子育児はがんばりすぎないことがコツ!
子ども1人の子育てでも大変なのですから、それが2倍になる双子育児は大変で、疲れ果てて引きこもりたくなることもあると思います。双子育児をスムーズにこなすためのコツは「がんばりすぎないこと」。
すべてパパママだけでこなそうとせず、双子育児支援サービスや便利グッズを積極的に活用しましょう。双子育児での大変さのピークを越えれば、きっと「双子を産んでよかった」と思えるようになるはずですよ。