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アレルギーっ子でも食べられるおやつ作りを模索して
乳幼児に増えているといわれる食物アレルギー。私自身の娘も、小麦、卵、甲殻類などのアレルギーを持っており、おやつだけではなく食生活自体にとても苦労してきました。
最近だと、ハロウィンやバレンタインデー、ホワイトデーなどおやつを交換したりみんなで食べたりする機会も増えたように思えます。
そんなとき、自分の子だけ、アレルギーっ子だけ「おせんべい」にならない、みんな一緒に食べられる卵・小麦・乳製品不使用の見た目も可愛らしい3色おやさいクッキーのレシピです。
「みんな一緒だね」の子どもの笑顔を見るために。私だけ食べられない、という悲しい顔をもう見なくて済むように。
離乳食についての記事をもっと読みたい方は、下記よりごらんください。
サクホロ、米粉の3色おやさいクッキー
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小麦粉はもちろん、バターなどの乳製品や卵も使いません。つなぎに片栗粉を使うことで、サクサクホロホロの食感です。アーモンドパウダーもなども使っていません。
また、小さなお子さまと作りやすいように、材料は手に入りやすいもの、袋に入れて揉む工程があるなど簡単で、「一緒につくる楽しさ」も味わってもらえるようになっています。
型抜きした後の残った枠の生地も可愛くする方法もお伝えします。ぜひぜひ、子どもと一緒に作ってみてください。
米粉というとあまり馴染みのない方もいるかもしれませんが、いつも食べている白米を粉にしたものなので国産の安心食材です。輸入品や小麦製品のあふれる現在ですが、米粉を使うことで日本のお米農家さんを応援することにもなります。
材料と器具
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クッキー作りに必要な材料と必要な器具の一覧です。
材料(天板1枚分)
- 米粉・・・60g
- 片栗粉・・・20g
- ベーキングパウダー・・・3g
- メープルシロップ・・・30g
- 植物油・・・40g
- 水・・・小さじ1
- 野菜パウダー(かぼちゃ・小松菜・紫芋)やきな粉・・・各小さじ1/2
野菜パウダーは優しい甘みと色がきれいに出るのでおすすめですが、きな粉などでもおいしいですよ。野菜パウダーはアカチャンホンポなどの育児グッズ専門店かインターネットでも購入することができます。
食物油は、オリーブオイルなどの香りが強いものではなく、なたね油や米油などの香りの少ない油がおすすめです。
器具
- ボウル×1
- ゴムベラ×1
- ポリ袋×3
- 小さじ×1
- めん棒×1
- 割り箸×1
- はさみ×1
- スケール(はかり)
- お好きなクッキー型
ご自宅にあるものばかりでしたか?クッキー型は100円ショップでも可愛らしいものが手に入ります。
米粉のクッキーは生地がホロっとしているので、星型のように細かい突起のある型よりもお花のような丸みのある形の型が抜きやすくておすすめです。
作り方
実際の作り方を分かりやすく写真つきで説明します。お手伝いは3歳くらいからは型抜きも上手にできるかもしれませんね。
2歳くらいだとまだ型抜きは上手くできないかもしれないので、「混ぜる」や「揉む」の工程を中心に楽しませてあげてください。
①計量
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ボウルに米粉、片栗粉、ベーキングパウダーを入れてゴムベラでよく混ぜておきます。メープルシロップと油も計量しておく。
②油とメープルシロップと水を混ぜる。
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粉類と油を混ぜ合わせたら、メープルシロップ、水も一気に入れてゴムベラで切るようによく混ぜる。水の入れ忘れに注意ですよ。
③しっとり混ざってきます。
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④手でひとまとめにします。
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③くらいに混ざってきたら、あと手でひとまとまりになるまで合わせていきます。
⑤生地を3等分にして、野菜パウダーを入れる。
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目分量の3等分で大丈夫ですよ。きな粉やその他の野菜パウダーなど、お好きなものを使ってください。
さあ、ここからは子どもの出番ですよ!
⑥色が均一になるまで揉みます。
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袋ごしに色が均一になるまで揉みます。色がだんだん均一になっていく過程がとても楽しい!しっかり均一な色になるまで頑張ってもみもみ!します。
「もみもみ~」と言いながら子どもと楽しんでくださいね。
⑦両端に割り箸を置いて、めん棒で伸ばします。
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生地を手で軽くつぶしてから、両端に割り箸を置いて伸ばします。割り箸の幅は大人の手のひらくらいです。
両端に割り箸を置くことで、子どもが力いっぱい伸ばしてしまっても生地の厚さが5mmと均一の厚みになります。袋に入れたまま伸ばすので、まな板などを出す必要もありません。
⑧バットに置いて、15~20分冷凍庫へ
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この工程はとても大切です。米粉の生地はもろくほろっとしていて型が抜きの工程で崩れてしまうのが難点です。しかしこの冷やす過程があることで、上手に型抜きすることができます。
20分以上冷やしたい、生地だけ伸ばして型抜きは夜やりたい、などの場合は冷蔵庫に入れてください。
⑨はさみで袋の両端を切って、型抜きをする。
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冷凍庫から出したら、生地の入った袋の両端をはさみで切って袋を開きます。お好きな型で型抜きして、オーブンシートを敷いた天板の上に並べていきます。
袋の上での型抜きなので、汚れなくてママパパも嬉しい。
⑩残ってしまった枠の生地は…
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では、残った枠の生地も可愛く変身させましょう!
⑪それぞれをまとめてから重ねて、カットします。
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余った生地をそれぞれまとめて平たくします。それを重ねて、下にしいていた袋でキュッキュとしっかりきつめにくっつけるように棒状にします。しましま模様のクッキーのできあがりです。
しっかりまとめたら、包丁でカットします。(型抜きクッキーと同じくらいの厚みになるように!)
⑫オーブンで焼きます。(予熱170℃/12分)
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170℃で予熱をしたオーブンで12分焼きます。
⑬完成です!
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オーブンから出したら、天板にのせたまま冷まします。
ラッピングと保存方法
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100円均一ショップに売っている包装袋でラッピング。バレンタインやホワイトデーやプレゼントにもぴったりです。
密閉できるタイプのタッパーや容器に入れておけば、数日たってもサクサクです。夏場の湿度がある時期は100円ショップで売っている、乾燥剤を入れておくことをおすすめします。
「みんな一緒」「一緒につくる」を大切にしたい
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いかがでしたか。今回は、「材料はシンプル」「子どもと作って楽しい」がテーマのクッキーです。
アレルギーを持っていると食べられないだけでなく「一緒に作れない」こともあります。このレシピでみんなが作れて、食べられて、幸せになりますように。
余った野菜パウダーは、パンケーキに混ぜたりヨーグルトにかけたりしてもおいしいので試してみてくださいね。
自身のInstagramで、これ以外にもアレルギーっ子の娘との日常や食事ものせています。