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トイレトレーニングはいつから?男の子・女の子への進め方をチェック

生まれたばかりの子どもがすくすくと成長する…うれしいことですが、パパママとしては成長にあわせていろんなことを教えなければいけなくてソワソワしますよね。2歳前後になる子どもを持つパパママの関心事は、もっぱら「トイレトレーニング」になるようですよ。そこでこの記事では、いつからトイレトレーニングを始めるべきか、保育園での進め方も交えながら目安となる時期と、男の子・女の子へのそれぞれのトレーニングの進め方を紹介していきます。補助便座やパンツを上手に使って、トイレトレーニングを進めていきましょう。

PIXTA

トイレトレーニングはいつから始める?

まず、トイレトレーニングはいつから始めるべきなのでしょうか?保育園ではいつからトイレトレーニングを始めているのか、目安となるタイミングを交えながら紹介していきます。

トイレトレーニングは何歳から始める?

トイレトレーニングを始める時期はばらつきがありますが、2歳後半から始める場合が多いようです。厚生労働省の「保育所保育指針解説書」でも次のように、おおよそ3歳から自分でトイレに行き排泄できるようになると記載されています。

運動能力の発達に伴い、食事・排泄・衣類の着脱など、基本的な生活習慣がある程度自立できるようになってきます。例えば、不完全ながらも箸を使って食べようとしたり、排泄や衣服の着脱などを自分からしようとします。 ※1

身体の機能が発達することによって、自分からトイレに行きたいと思えるようになるのですね。3歳の発達の目安が「基本的な生活習慣が身につく」ことなので、子どもの成長にあわせて2歳から3歳の間にトイレトレーニングを始めるパパママもいるようです。

2~3歳になると保育園や幼稚園に通う子どももいるので、「それまでに1人でトイレができるようになってほしい」という思いからトイレトレーニングを考える方も少なくないですよ。

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トイレトレーニングを始めるタイミングは子どもの様子を見て!

トイレトレーニングを始めるタイミングは、年齢だけで決められるものではありません。子どもの成長をしっかりと観察して、トイレトレーニングを始めるべきだと思ったときはタイミングです。

具体的には、排泄の時間が2時間以上空くようになったらトイレを我慢できるようになったという証拠。自分でしっかりと歩け、簡単な言葉で意思を伝えられるようになっていたら、トイレトレーニングを始めてみても良いでしょう。

トイレトレーニングの時期によっておむつの外れる時期は違う?

「みんなはいつからトイレトレーニングをしているの?」という疑問には「2歳後半ころから」という答えになりますが、実はなるべく早めにトイレトレーニングを始めたほうが、おむつの外れが早い傾向にあるという研究結果も報告されています。

最近では「おむつなし育児」をされているパパママも増えてきていますが、おむつなし育児で生後すぐからトイレで排泄する習慣を身に着けた子どもは、早い時期でおむつが外れる可能性があるそうです。

もちろん、子どもが嫌がり上手に排泄できないのに、おまるや補助便座で排泄させようとする必要はありません。「他の子どもはできるのに…」と比較せず、子どもの成長段階やペースにあわせて進めてあげましょう。

ただし、小さなころから少しずつトイレでの排泄に慣れさせていったほうが、トイレトレーニングはスムーズに進む可能性は高くなるようです。

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おまると補助便座どっちがいい?それぞれのメリット・デメリット

トイレトレーニングに必要なものといえば、おまるか補助便座ですよね。「どちらを使おうかな?」と迷っている方もいらっしゃるでしょうから、ここからはおまると補助便座について、それぞれのメリットとデメリットを紹介していきます。

おまるのメリット・デメリット

まずはおまるのメリットとデメリットから見ていきましょう。

【メリット】

  • 小さな子どもでも足の裏が床につく
  • トイレの姿勢が取りやすい
  • トイレを怖がる子どもでも安心して使える
  • どこにでも設置できる

【デメリット】

  • 毎回のおしっこ後に洗わなければならない
  • おまるからトイレへの移行練習が必要になる
  • ひっくり返してしまうことがある

おまるはリビングにも設置できるので、トイレを怖がる子どもでもスムーズにトイレトレーニングが進められます。足が床につく高さなので、不安定さもなくおしっこに集中できるでしょう。

ただし毎回のおしっこ後にママパパが洗わなければならないことがデメリットです。

おまるをひっくり返してしまうと、さらに後始末が大変に…。また、おまるでのおしっこを覚えたら、次はトイレでおしっこができるようになるための練習をしなければなりません。

補助便座のメリット・デメリット

それでは次に、補助便座のメリットとデメリットについて紹介していきます。

【メリット】

  • 「トイレ=おしっこ」という認識がしやすい
  • おまるからトイレへの移行練習が必要なくなる
  • 小さな子どもでも便器からずり落ちない
  • 外出時でも公衆トイレで用を足しやすくなる
  • おしっこ後は水で流すだけでOK

【デメリット】

  • 踏み台がないと落ちる危険性がある
  • 姿勢が安定しづらい
  • 暑さや寒さでトイレトレーニングが中断されることも

最初から補助便座を使えば子どもが「トイレはおしっこをする場所」とおぼえやすく、おまるからトイレに移行するための練習も必要なくなるので、トイレトレーニングのステップがひとつ少なくなります。

おしっこ後の洗浄の手間もないので、ママパパにとってはおまるよりも楽だと感じられるはずです。

ただ大人用の便座は子どもにとってかなり高いので、踏み台がないと安定しづらく、落ちてしまう危険性もあります。またトイレにエアコンが設置されていないと、暑さや寒さでおしっこに集中できなくなることもあるかもしれません。

トイレトレーニングの進め方をレクチャー

教える PIXTA

それでは、子どものトイレトレーニングはどのように進めていくべきなのでしょうか?効果的なトイレトレーニングの進め方を、男の子・女の子と性別ごとに見ていきましょう。

男の子へのトイレトレーニングの進め方

まずは男の子へのトイレトレーニングの進め方から紹介していきますね。男の子の場合のポイントは、「立ち」と「座り」の2種類の排泄方法を覚えることです。それではステップごとに進め方を見ていきましょう。

STEP1:おしっことトイレのことを覚えてもらおう

トイレトレーニングを始める前に、まずはおしっこやトイレについて覚えてもらいましょう。おしっこやうんちをしたときに、「おしっこ」「うんち」の言葉の意味を教えてあげてください。

トイレトレーニング用の絵本やDVDを使い遊びの中で教えると、自然に覚えてくれるはずですよ。

STEP2:ママパパがトイレに誘おう

「トイレ」や「おしっこ」の意味がわかるようになったら、ママパパがトイレに誘ってみてください。もし子どもがトイレに興味を持つようなら、補助便座に座らせてみるのもおすすめ。

トイレに興味を示さなくても、1日に何回か、子どもがおしっこをするタイミングを見計らってトイレに誘ってみてください。トイレに入るのをどうしても嫌がるなら、おまるでトイレトレーニングを進めたほうがスムーズでしょう。

STEP3:座った状態でのおしっこを覚えよう

補助便座やおまるに座れるようになったら、いよいよ実際におしっこをしてみるステップです。男の子へのトイレトレーニングの進め方で問題になるのが、おしっこを「立ち・座りのどちらでさせるか?」ということですよね。

最終的にはどちらでもできるようになることが必要ですが、トイレトレーニングではおまるや補助便座を使います。立った状態でおまるや補助便座へのおしっこを成功させるには狙いを定めなければいけないので、まずは座った状態から始めてください。

STEP4:おむつを外してパンツを履かせよう

トイレトレーニングがうまくいき始めたら、おむつを外し、パンツだけの状態で過ごさせてみます。もしお漏らししてしまったら、パンツが濡れて気持ち悪いですよね?その「気持ち悪い」という感覚を教え、トイレで排泄させるようにすることが目的です。

STEP5:立った状態でのおしっこを覚えよう

男の子が座って排泄できるようになったら、立った状態でのトイレトレーニングへと移行します。

狙いを定めておしっこをするために、便器の中に絵を描いたトイレットペーパーを置いて的中させるなど、遊びの一環として教えると楽しくトイレトレーニングができますよ。パパが立っておしっこをしているところを見せるのも一つの方法です。

女の子へのトイレトレーニングの進め方

続いて女の子へのトイレトレーニングの進め方もステップごとに紹介していきます。女の子の場合は立った状態でのおしっこを教えなくても良いので、おしっこの段階なら男の子よりも楽に進められますよ。

STEP1:トイレに興味を持ってもらおう

女の子へのトイレトレーニングは、まずはトイレに興味をもたせることから始めましょう。子どもの好きなキャラクターのぬいぐるみやマスコットをおまるやトイレに置いたり、キラキラとしたかわいい雰囲気づくりをしたりすることも女の子の関心を引くはずです。

STEP2:ママがトイレに誘おう

女の子がトイレに興味を示したら、ママと一緒にトイレに入って、ママがトイレをする真似をしてみましょう。子どもはパパママの真似をしたがることが多いので、ママの真似をして上手に便座に座ってくれるかもしれませんよ。もちろん、上手に排泄できたら思う存分褒めてあげましょう。

女の子のトイレトレーニングではおまると補助便座のどちらでも構いませんが、補助便座は踏み台がないと子どもの足が床につかないので、必ず踏み台を用意して安定した体勢で排泄させてあげるようにしてください。

STEP3:おしっこをすることを覚えよう

子どもがトイレに慣れて補助便座に座れるようになったら、おしっこをすることを覚えてもらいます。ママが「ちゃんとおしっこでるかな?」などと隣で声をかけてあげると出やすくなるでしょう。

もしおしっこが出なくても大丈夫。2~3時間おきに子どもがおしっこをしたくなるようなタイミングでトイレに誘ってあげることを続けてください。

STEP4:おむつを外してパンツを履かせよう

トイレトレーニングがスムーズに進み、朝になってもおむつが濡れていないようなら、お昼寝のときや夜眠るときにおむつを外してパンツだけにしてみて様子を見てください。

STEP5:自分から「おしっこをしたい」と言えたらパンツをプレゼント!

パンツだけになってもおもらしをすることが少なくなり、自分から「おしっこをしたい」と言えるようになったら、子ども好みのかわいいパンツをプレゼントしてあげましょう。

おしっこと言えるようになれば、トイレトレーニングの第一段階クリアも近いはず。次は外出のときのトイレや、うんちに挑戦してみてくださいね。

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保育園・幼稚園でのトイレトレーニングはいつから?

保育園 PIXTA

子どものトイレトレーニングの参考として、保育園や幼稚園ではいつからトイレトレーニングを始めているのか知っておきたいですよね。たくさんの子どもの成長を見守ってきた保育園や幼稚園では、子どもの成長段階に応じて、子どもの負担にならないようトレーニングを進めています。

保育園でのトイレトレーニングでは、時間ごとにトイレに連れていったり、昼寝の後におむつが濡れていなければトイレに連れて行くという風にしているようです。あくまでも無理にトイレで排泄させるわけではなく、子どもの負担にならないように進めていきます。

保育園では、家と違って他の子どもの様子を見る機会が多いため、下記のように他の子どものまねをすることをきっかけにしていくこともあるようです。

ステップ1 2歳児のお友だちがトイレで排泄している姿に興味を持つ
ステップ2 自分も便器に座る
ステップ3 排泄
ステップ4 保育士に褒められると嬉しい
ステップ5 トイレに行くことを嫌がらない ※2

ただし、保育園によりいつからトイレトレーニングを始めるかという方針は変わりますので、保育士さんとの連携をとりつつ、保育園とタッグを組んでトレーニングを進められると良いですね。

出典元:
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先輩ママはいつからトイレトレーニングを始めた?

トイレ PIXTA

ここまでは一般的なトイレトレーニングの開始時期と、進め方のポイントについてご紹介してきました。しかし、実際に子育てを体験してきた先輩ママたちは、違うタイミングでトイレトレーニングを成功させてきたかもしれません。

そこで先輩ママの実体験から、いつからトイレトレーニングを始めたのか参考に見ていきましょう。

1歳からトイレトレーニングを始めたという声も

トイレトレーニングをいつから始めるかは、一般的には2歳後半ごろからと言われていますが、先輩ママたちの意見を見ると1歳から始めたという方も少なくないようです。

うちは1歳0ヶ月から保育園でトイトレしてくれてて、1歳半の今は園でも家でも8割オマルでしてます!
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11月生まれでですが1歳半頃からゆる〜くやってます(^^)
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うちは保育園で1歳半くらいからしてくれてます!
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保育園でも1歳台からトイレトレーニングを始めてくれる場合もあるようです。子どもが嫌がらず上手に排泄できるようであれば、1歳台から始めるのもおすすめです。

3歳過ぎてから始めた方も!

1歳からトイレトレーニングを始めた先輩ママもいれば、3歳を過ぎてから始めたというケースもありました。

3歳4ヶ月から始めて1ヵ月ほどで
おむつ卒業になりました
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上の子が3歳になってから
トイトレ始めましたよ
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3歳2ヶ月で開始・3歳3ヶ月で昼夜取れました。
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3歳ごろからトイレトレーニングを始めると、ある程度の意思疎通がはかれてトレーニングの期間自体が短くなる可能性もあるようですね。1歳から始めてもなかなかスムーズに進まないこともありますし、やはり子どもの成長にあわせて、無理なく進めていくのが最も理想的なのかもしれません。

いつからトイレトレーニングを始めるかは子どもの成長にあわせて

2歳 PIXTA

「いつからトイレトレーニングを始めればいいの…?」と不安になっているパパママは、他の子どものトレーニング状況を気にせず、子どもの成長にあわせた進め方をおすすめします。

1歳台から始めてすぐにできるようになる子どももいれば、3歳過ぎてから始める子どももいます。年齢によって始めるよりも、子どもの様子や保育園や幼稚園でのトイレトレーニングの様子を把握して、始められそうなタイミングで始めましょう。

トイレトレーニングは男の子・女の子で違いがあるので、この記事を参考に補助便座・おまる・パンツなどを取り入れるタイミングを見計らいながら進めてくださいね。

ママリでトイトレに関する漫画を複数紹介しています

なかなか他の人がどのように進めているのか見えにくいトイレトレーニング。育児漫画を読んでみるのもよいかもしれません。

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