離乳食の椅子って必要??
生後5か月ぐらいの離乳初期は、まだ腰が据わらず、自分でお座りできる赤ちゃんは少ないので、ママが抱っこした状態で食べさせるのがいいでしょう。
では、赤ちゃんの腰が据わった後、なぜ椅子が必要なのでしょうか?
- 動くようになると抱っこではごはんをあげにくくなる
- 椅子に座るという習慣づけのため
- ご飯は座って食べるというしつけのため
離乳食は、母乳やミルクを飲むことからごはんを食べることへの"食の成長"を促すことのほか、ごはんを食べることについてのしつけや習慣づけを学ぶ機会でもあります。
離乳食を椅子に座って食べることで、「椅子に座る」、「ごはんは座って食べる」というルールもしっかりと身についていきます。しつけや習慣づけのためにも、離乳食用の椅子はしっかり準備しましょう。
離乳食についての記事をもっと読みたい方は、下記よりごらんください。
離乳食の椅子の選び方のポイント
離乳食用の椅子はどんなものでもよいというわけではないので、まずは選び方のポイントを押さえておきましょう。
腰すわり後は足がしっかり床につくもの
テーブルに合わせて椅子を選ぶと、高すぎて赤ちゃんが座ったときに足が床に着かない場合もあります。
床に足が着かない状態では姿勢が安定しにくく、そのまま離乳食を食べさせていると、歯並びやかみ合わせにまで影響が出てしまう可能性もあります。
腰がすわってお座りできるようになったら、赤ちゃんが座ったときに床にしっかり足が着く椅子を選ぶようにしましょう。テーブルに合わせるのなら、足置きがあるものを選ぶのもおすすめです。
お手入れがしやすいもの
赤ちゃんはまだ食べることに慣れておらず、手づかみ食べなどで食べこぼしなどもあるため、テーブルや椅子は汚れがち。離乳食用の椅子を選ぶ際は、汚れても拭き取りやすくお手入れしやすいものを選ぶとよいでしょう。
椅子にクッションがあるものも、ビニール製で汚れが拭き取れるものや、丸洗いできる素材のものを選ぶのがおすすめ。
安全性・耐久性
離乳食用の椅子として、テーブルに合わせて高さのあるハイチェアを選ぶこともあるかと思いますが、その際は転倒や落下などには十分注意する必要があります。
そのため椅子を選ぶときには、赤ちゃんが暴れても倒れにくいかどうか、椅子から赤ちゃんが抜け出て落下しないかどうかなどの安全性や、使っている間に壊れることはないか耐久性もチェックしてください。
ライフスタイルに合わせて
離乳食用に使える椅子にはいろいろなタイプがありますが、どれを選ぶのがベストかは、それぞれの家庭のライフスタイルによって異なります。
たとえば、家族がダイニングテーブルで食事している場合は、高さのあるハイチェア、ローテーブルで食事している場合は低いローチェア、また旅行や帰省などで自宅以外でも使えるものが欲しい場合は、軽くて持ち運びしやすいものがよいでしょう。
離乳食時椅子に座らせる際の注意点
離乳食を食べさせるときに椅子に座らせる場合は、特に安全面に気を配る必要がありますので、以下の点に注意するようにしてください。
転落・転倒に注意する
離乳食用の椅子は、基本的には赤ちゃんを座らせて固定できるような仕組みになっていますが、座らせれば絶対に安全というわけではなく、椅子からの転落や椅子ごとの転倒には十分注意しなければなりません。
特に、ハイチェアは高さがあるので要注意。ロータイプの椅子でも、腰すわり前の赤ちゃんが滑り落ちてしまう可能性もあるので、椅子に座らせるときには目を離さないようにしましょう。
対象月齢・対象年齢は合っているか
赤ちゃん用の椅子にはいろいろな種類がありますが、対象の月齢や対象の年齢に合っていない椅子は身体に合わず危険な場合もあります。椅子から落ちないようにベルトやバーが設置されていても、サイズが大きすぎると隙間からすべり落ちてしまい大変危険です。
腰すわり前の赤ちゃんでは使用できない椅子もあるので、使える時期や使い方についても事前に確認するようにしてください。
指はさみ・足踏みの事故に注意
赤ちゃんの座る椅子には、折り畳んで持ち運べるタイプのものもありますが、折り畳むときに赤ちゃんや自分の指をはさみやすいので気を付けてください。また、転倒したときに折り畳まれてしまうことや、しっかり開ききっていないのに座らせることによる事故の危険性もあります。
ほかにも、豆いすの足で手足を踏んでしまうと、はずみで椅子をひっくり返してしまうかもしれないので、赤ちゃんを椅子に座らせるときには、パパやママも椅子の事故に巻き込まれないように注意してくださいね。
おすすめの椅子6選
離乳食を食べるときにおすすめの椅子を6つ紹介します。
1.ベビーチェア
やわらかいビニール製のベビーチェアやバンボのような椅子は、離乳初期のおすすめです。まだお座りがひとりでできない赤ちゃんでも座る体勢をとることができます。
柔らかい素材でできているので座り心地もよく、首が据わる頃から使うことができます。椅子にセットできるテーブルもあります。
特徴
- 離乳初期から使える(お座りができなくても使える)
- 床で食べさせる場合に便利
- 太ももの太さによっては、窮屈なこともある
- ある程度動けるようになると抜け出してしまう
離乳初期に使いやすい椅子です。また、椅子に取り付けるベルトがついているものは、大人用の椅子に取り付け、ダイニングテーブルなどでの使用も可能です。
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2.ハイチェア
お座りができるようになってから、幼児期まで使えるハイチェア。ダイニングテーブルにハイチェアを使えば、家族みんなが一緒のテーブルで食事ができますね。
特徴
- 幼児期まで長く使える
- 座り心地が、しっかりと安定している
- 「椅子に座る」という感覚がしっかり感じられる
- 子供が一人で座ることは難しい(乗り降りを手伝う必要がある)
- 床に座って食事する家庭には不向き
- 高さの調整がきかないものは、自宅のダイニングテーブルの高さに合わない場合がある
- 腰ベルトのみのものが多く、立ち上がる危険がある
ダイニングテーブルで食事をする家族向きです。
座高の高さや足の天板の高さが調整できるか、自宅のダイニングテーブルの高さに合っているかを考えて、購入する必要があります。
椅子や足置きの天板の高さを成長に合わせて変えられるものは、幼児期まで長く使えます。
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3.お食事用ハイチェア
離乳初期から幼児期まで長く使えるお食事ハイチェアは、ハイチェアに食事用のテーブルがついたもの。
折り畳み式や高さ調整ができるもの、リクライニングするものなど、たくさんの種類が出てきます。
テーブルの取り外しが可能なものを選べば、テーブルをはずしたときにはハイチェアとして使用可能。
固定のテーブルの場合は、テーブルを前後に動かせないものが多いため、テーブルとおなかの間に必要以上の隙間ができてしまうことがあります。
特徴
- 幼児期まで長く使える
- 座り心地が、しっかりと安定している
- 「椅子に座る」という感覚がしっかり感じられる
- 勝手に立って歩き回ったりできない
- テーブルの位置を前後に調整できるものが多い
- 子供が自分で座ることは難しい
- 食卓周りで幅をとる(食卓周りが狭い場合は、邪魔になる)
- ベルトがついていないものは、子供が立ち上がる危険がある
- 家族が床に座って食事をする家庭には不向き
離乳食開始から幼児期までずっと使えるので重宝します。家族がダイニングテーブルで食事をする家庭に向いています。
背もたれが高く、肩ベルトもついているものが多いので、子供が勝手に立ち上がることが少ないです。
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4.豆いす
リーズナブルな価格で購入できる豆いす。テーブルをつけられるものもあり、離乳食用の椅子として使うことができます。
特徴
- 価格がリーズナブル
- 低いテーブルで食事をする家庭向き
- 子供が自分で椅子に座ることができる
- 食事中に立ち上がってしまう可能性がある
- 離乳食をあげる人も床に座らなくてはいけない
手頃な価格で手に入る椅子ですが、離乳食の途中で赤ちゃんが立ち上がったり、椅子から降りてしまったりする可能性があるので十分注意しましょう。
5.テーブルにつけるタイプ
テーブルにつけるタイプの椅子は、テーブルで離乳食を食べさせる場合にも、低いテーブルで食べさせる場合にも使うことができます。
しっかりベルトもついているので、子供が椅子から抜け出すことは難しいため、しっかり座って食べることの習慣づけができる椅子です。
特徴
- ダイニングテーブル、こたつなど、どこにでも使える
- 椅子が場所を取らない(取り外して片づけることができる)
- 子供が一人で立ち上がることは難しいため、しっかり座らせられる
- テーブルの厚みによっては取り付けられない
- ほかの椅子よりも耐荷重(座れる最大体重)が低い
また、椅子を取り付けられるテーブルがあれば、自宅以外の場所でも使用できる特徴があり、旅行先や帰省先などの出先でも離乳食用の椅子として使うことができるので大変便利です。
普通の椅子よりもコンパクトで持ち運びもしやすいので、家の中でも複数のテーブルがある家庭や、赤ちゃんと一緒によく出かけるという方には特におすすめです。
テーブルに取り付けるタイプの椅子はとても便利ですが、取り付けて使う椅子なので体重に合った製品を使うようにしましょう。耐荷重はそれぞれのメーカーによるので確認してみてくださいね。
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6.ハイローチェア
新生児のころから使えるハイローチェアのほとんどは、お食事用の椅子として使えるようになっているものがほとんどです。
特徴
- 腰が据わっていなくても、リクライニングで無理のない角度で座らせることができる
- 座り心地が柔らかい
- 食べこぼしなのでカバーなどが汚れる
- 親と一緒に同じテーブルで食べるということはできない
- 1歳前後になると、狭くなる
もともとお昼寝のためなどにハイローチェアを持っている場合は、離乳初期には離乳食用の椅子として活用できます。
腰が据わっていなくても、リクライニング機能があれば、赤ちゃんが1番楽な姿勢で離乳食をあげることができますよ。
ただ、本来椅子として作られたものではないため、1歳ぐらいになると狭いと感じることもあります。
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食事スタイルに合わせて、1番長く使えるものを
椅子に座って食事をすることは、食べることに対するしつけや椅子に座ることの習慣づけにもなるので、離乳食が始まって腰がすわるようになったら、ぜひ赤ちゃん用の椅子を購入することを検討してみてください。
離乳食を食べているときから、椅子に座って食べるという習慣づけをすれば「食事の間はしっかり座る」、「歩き食べをしない」ということが自然と身についていくでしょう。
おすすめしてきたように、離乳食用の椅子にはいろんな形状やタイプがあります。どれを選べばよいか迷ってしまうようなら、家にあるテーブルや食事スタイルなどに合わせて、赤ちゃんが成長しても長く使えるものを選んでみてください。