赤ちゃんの寝返りの時期
赤ちゃんが寝返りをするようになるのは生後5~6ヶ月頃と言われています。ただ、個人差が大きいもので、寝返りが嫌いでしない子もいます。寝返りをするかどうか、ということは発達の目安にはなりません。
個人差があるのは重々承知しつつも、周囲よりもゆっくりだと少し心配になるのが親心ですよね。ではなかなか寝返りをしないことにはどのような理由があるのでしょうか?
寝返り前後の成長過程
赤ちゃんの運動発達の目安は以下のように考えられています。しかし赤ちゃんの発達には大きな個人差があり急にできるようになる時と、停滞している期間があると考えられています。
ゆっくりと見守りましょう。
- 首が据わる…3~4ヶ月ごろ
- 寝返り…5~6ヶ月ごろ
- 支えがなくても座れる…7~8ヶ月ごろ
- ハイハイ…8ヶ月ごろ
- つかまり立ち…8~9ヶ月ごろ
- 一人歩き…1歳ごろ
- 松井潔「育児新百科」(ベネッセコーポレーション)
- 秋山こどもクリニック「発達のマイルストーン」秋山こどもクリニック(https://www.akcl.jp/colum/co30cat3.html)
赤ちゃんが寝返りをしない理由
赤ちゃんそれぞれのペースで成長をしているので、育児書などに書かれている平均時期(生後5~6ヶ月)から遅れてもさほど心配することはありません。発達の早い、遅いとは別に、赤ちゃんが寝返りをしないことには、理由があるかもしれません。
1.体重が重い
寝返りはそれまで寝転んでいるだけだった赤ちゃんにとって初めての大きな運動です。まず下半身をねじり、腰から上半身回転させてうつ伏せにならなければなりません。
体重の重い赤ちゃんは少し体を動かすことが不得意な場合があります。しかしこれが運動不足ということではないので、ママと赤ちゃんでしっかりスキンシップをとりながら「動きたいな」という意欲を引き出してあげましょう。
ハイハイが始まる頃には体型がすっきりしてくることもあります。焦る必要はありませんよ。
2.うつ伏せが嫌い
赤ちゃんの中には寝返りが嫌いな赤ちゃんもいます。人それぞれ好みがあるように、赤ちゃんにも好きな姿勢があるのですね。
うつぶせよりもお座りが好きで、お座りの姿勢が早く上手になる子もいます。お座りは寝ているのとは視界がまた違うので楽しいのかもしれませんね。まだ1人で座れない時期の場合には、しっかり見守ってあげてください。
- 松井潔「育児新百科」(ベネッセコーポレーション)
- 母子衛生研究会「発育・発達」母子衛生研究会(http://www.mcfh.or.jp/netsoudan/article.php?id=472)
寝返りは個人差があります
寝返りの出来る時期は育児書でいわれる平均こそあれど、個人差はとても大きいです。寝返り自体は発達の目安にならず、赤ちゃん自身の好みで左右される動きのようです。
寝返りができないからといってわが子を悲観せず、赤ちゃん自身の成長を楽しみたいですね。その子自身が「昨日できなかったのに今日できたこと」に目を向けてあげながら、温かく育児をしていきましょう。
生後3~5か月の赤ちゃん育児についてもっと知りたい方は、以下からごらんになれます。