離乳食時期のステップをご説明
離乳食時期は大きく分けて四つあり、成長に合わせて段階を踏んで進めていく必要があります。月齢はあくまでも目安のため、赤ちゃんの様子を見ながら進めていくことをおすすめしますよ。以下、四つのステップを説明します。
- 離乳食初期(ゴックン期):生後5ヶ月~生後6ヶ月
- 離乳食中期(モグモグ期):生後7ヶ月~生後8ヶ月
- 離乳食後期(カミカミ期):生後9ヶ月~生後10ヶ月
- 離乳食完了期(パクパク期):生後11ヶ月~生後12ヶ月以降
上記の離乳食時期で食べられる食材を使用して、赤ちゃんに合う形で与える必要があります。この記事では、四つのステップがある中で生後7ヶ月から生後8ヶ月、離乳食中期の進め方や食べられる食材などを説明していきます。
- 上田玲子(監)「最新版この1冊であんしんはじめての離乳食事典」12~13ページ(朝日新聞,2016年)
- 松尾みゆき「電子レンジ・フリージングをフル活用!はじめてでもカンタン離乳食最新版」13ページ(PHP研究所,2014年)
- 坂井一之(編)「たまひよ芯・基本シリーズ初めての離乳食」20ページ(ベネッセコーポレーション,2012年)
生後7ヶ月から生後8ヶ月の離乳食中期(モグモグ期)について
離乳食中期の赤ちゃんはどのような形状で、どのような食材を食べることができるのでしょうか。2回食になったときのタイムスケジュールと合わせて説明していきます。
離乳食中期のタイムスケジュール
生後7ヶ月から生後8ヶ月始まる離乳食中期は、モグモグ期といわれ、赤ちゃんのペースを見ながら母乳かミルクに合わて離乳食が1日2回となります。
1日のスケジュール例を記載しますね。
- 06:00~:母乳かミルク
- 10:00~:離乳食+母乳かミルク
- 14:00~:母乳かミルク
- 18:00~:離乳食+母乳かミルク
- 22:00~:母乳かミルク
午前と午後に分けて離乳食を与えていくタイムスケジュールを組んでみてくださいね。上記はあくまでも目安のため、その日の状況に合わせて時間の調整をしましょう。
- 上田玲子(監)「最新版この1冊であんしんはじめての離乳食事典」18ページ(朝日新聞,2016年)
- 松尾みゆき「電子レンジ・フリージングをフル活用!はじめてでもカンタン離乳食最新版」88ページ(PHP研究所,2014年)
- 坂井一之(編)「たまひよ芯・基本シリーズ初めての離乳食」24ページ(ベネッセコーポレーション,2012年)
離乳食中期はどのような形状で与える?
離乳食初期のゴックン期は、ペースト状で食べさせていた離乳食ですが、離乳食中期のモグモグ期では、粗くつぶすか粗みじんほどの大きさで食べることができます。硬さは、豆腐やプリンほどが基本ですが、野菜などは舌で簡単につぶせる程度が目安です。
おかゆは10倍がゆから、水分を少し減らして7倍がゆもしくは5倍がゆを与えることができます。水分が少なくパサつきやすい食材を食べさせるときは、水溶き片栗粉などを使ってとろみをつけてあげるとよいでしょう。
食材の大きさや硬さは、赤ちゃんによって個人差があるため様子を見ながら調整することをおすすめします。
- 上田玲子(監)「最新版この1冊であんしんはじめての離乳食事典」20ページ(朝日新聞,2016年)
- 坂井一之(編)「たまひよ芯・基本シリーズ初めての離乳食」25ページ(ベネッセコーポレーション,2012年)
ささみも食べられる?離乳食中期から与えられる食材
離乳食中期になると、離乳食初期と比べて食べられる食材が増えてきます。
そうめんやコーンフレーク、鶏のささみ肉、納豆、プレーンヨーグルトなどがあります。どれも使いやすい食材のため、ぜひ離乳食中期からのレシピに取り入れてみてくださいね。
初めて食べさせる食材は、一さじずつ赤ちゃんの様子を見ながら与えるようにしましょう。
生後7ヶ月から生後8ヶ月、離乳食中期におすすめのレシピ
それでは、離乳食中期の時期におすすめしたいレシピをご紹介します。離乳食中期から2回食になるため、1週間で考えると、14回も離乳食を与える必要があります。
できるだけ時短で、また大人と取り分けることができるレシピを紹介しています。ぜひ、参考にしてくださいね。
1.野菜と鶏ひき肉でバランスよく!「白菜と大根と鶏そぼろの煮物」
材料
- 白菜:葉の部分を2~3枚
- 大根:5mm程度の輪切りを1~2枚
- 鶏そぼろ:小さじ1
- だし:大さじ2
作り方
- 沸騰したお湯でハクサイとダイコンを煮て細かく切る
- 鍋にだしとダイコン、ハクサイ、鶏そぼろを入れて一煮立ちしたら完成
すべての材料を耐熱容器に入れて、電子レンジで600w1分程度の加熱でも作ることができます。
2.食べやすい食感「離乳食じゃがいもとしらすのトロトロ」
材料
- 湯引きしたしらす:5g
- だし:5g
- タマネギ:5g
- じゃがいも:5g
- 片栗粉:少々
作り方
- 耐熱容器に片栗粉以外の材料を全て入れて約1分加熱
- 1に片栗粉を混ぜてとろみが出るように再度1分加熱したら完成
ご紹介させていただいた「嫁のあっちゃん」さんのブログでは、離乳食用のだしと野菜を作り置きしており、上記の材料ではだしとタマネギ、じゃがいもに関して、それぞれ氷キューブ一つとしています。
この記事ではキューブ状ではなく、作り置きしていない方でも調理できるように5gと表記させていただきました。
3.たらなどの白身魚を使って「フィッシュソースパスタ」
材料
- 白身魚(たらなど):10g
- タマネギ:10g
- ニンジン:10g
- トマト:30g
- 野菜スープ:適量
- ゆでたパスタ:20g
作り方
- タマネギとニンジンをすりおろしてトマトは、皮をむいて細かく刻む。
- 鍋に1の野菜を入れていため、魚はほぐしながら入れる。
- 野菜スープを加え1cm程度に刻んだパスタを加えてトロみがつくまで煮込む。
パスタはやわらかくなるまでしっかりゆでるようにしましょう。赤ちゃんに合わせて硬さを調整してあげてくださいね。野菜は、パプリカやナスで代用すると彩りが鮮やかになり、おすすめです。
4.白身魚で作る「魚のスイートスープ」
材料
- 白身魚:10g
- サツマイモ:30g
- タマネギ:10g
- 無調整豆乳:1/4カップ
- 野菜スープ:1/2カップ
- 冷凍の枝豆:3粒
- 水溶き片栗粉:適量
作り方
- 魚は加熱してほぐす
- サツマイモは厚めに皮をむいて水にさらす
- タマネギはみじん切りにする
- 小鍋にサツマイモとタマネギを入れて野菜スープで柔らかくなるまで煮る
- 無調整豆乳と魚を加えて煮込み、水溶き片栗粉でとろみをつける
- 加熱しすりつぶした枝豆を上にのせてでき上がり
サツマイモはミキサーにかけると、口当たりが滑らかになりまたつぶす手間を省くことができますよ。白身魚は、月齢によって食べられるものを選んでくださいね。
5.いろいろな野菜でアレンジして「魚と野菜のスープ煮」
材料
- じゃがいも:10g
- ニンジン:10g
- タマネギ:10g
- 魚:一切れ
- 野菜スープ:適量
- 水溶き片栗粉:適量
作り方
- 魚は加熱して細かくほぐす
- 野菜はゆでてみじん切りにする
- 1と2を鍋に入れて野菜スープを加え、煮立ったら水溶き片栗粉でとろみをつける
野菜は、ダイコンやキャベツ、ハクサイ、カボチャなどに代用してアレンジすることができますよ。
6.ほんのりとした甘さ「かぼちゃと魚のヨーグルトあえ」
材料
- 白身魚:10g
- マッシュ状のカボチャ:大さじ1
- プレーンヨーグルト:大さじ1
- 野菜スープ:少々
作り方
- 魚に野菜スープを加えすりつぶす
- 1にマッシュしたカボチャとヨーグルトを加えて混ぜ合わせる
カボチャは、皮をむいて水を少し加え、電子レンジで約2分加熱することで、マッシュ状にできます。カボチャの甘みでパクパク食べてくれそうですね。白身魚は、赤ちゃんの月齢に合わせて選んでくださいね。
7.サツマイモの甘さがアクセント「魚とわかめのサツマイモ煮込み」
材料
- 魚:10g
- 水で戻したわかめ:5g
- マッシュ状にしたサツマイモ:20g
- だし汁:大さじ2
作り方
- 魚は加熱して細かくほぐす
- 水で戻したわかめはサッと湯通しして細かく刻む
- 小鍋にだし汁と魚、マッシュ状にしたサツマイモ、わかめを入れて煮込む
サツマイモの甘さと、わかめが持っているとろみで赤ちゃんが食べやすいように工夫されている一品です。魚は赤ちゃんの月齢に合わせて食べられるものを選んでくださいね。
8.赤ちゃんが食べやすいように材料をすりつぶして「枝豆と魚の豆腐あえ」
材料
- 魚:10g
- 枝豆:10g
- 絹豆腐:10g
- 野菜スープ:大さじ2
作り方
- 魚は加熱して細かくほぐし、野菜スープを加えてすりつぶす
- 枝豆は柔らかくゆでて皮をむく
- 豆腐はサッとゆでておく
- すり鉢に魚と枝豆、豆腐、野菜スープを加えすりつぶし混ぜ合わせる
野菜スープは大さじ2と表記していますが、赤ちゃんが食べやすいように量を加減しながら入れることをおすすめします。
9.ヨーグルトでなめらかな食感「魚とリンゴのトロトロヨーグルト」
材料
- 白身魚:10g
- リンゴ:30g
- ニンジン:10g
- 無糖ヨーグルト:15g
作り方
- 魚は加熱して細かくほぐしておく
- リンゴは皮をむいてすりおろし、電子レンジで加熱する
- リンゴとニンジン、魚、ヨーグルトをすり鉢に入れてよく混ぜる
飲み込みづらそうであれば、ヨーグルトの量を調整すると滑らかになり食べやすくなるでしょう。
10.おかゆが簡単にアレンジできる「ニンジン×キャベツ粥」
材料
- ニンジン:5g
- キャベツ:5g
- だし:5g
- ごはん:10g
レシピ
- ニンジンとキャベツ、だしを耐熱容器に入れて30秒、電子レンジで加熱する
- 1にごはんを入れて再度30~40秒加熱して完成
ご紹介させていただいた「嫁のあっちゃん」さんのブログでは、離乳食用のだしと野菜を作り置きしており、該当ブログでは上記の材料ではだし、タマネギ、じゃがいもに関して「氷キューブ一つ=約5g」としています。
この記事では、はキューブ表記ではなく、作り置きしていない方でも調理できるように5gと表記させていただきました。
11.タンパク質がしっかり取れる「魚と納豆のノリあえ」
材料
- 魚:10g
- 焼きノリ:1/8枚
- ひきわり納豆:10g
- だし汁:大さじ1
作り方
- 魚は加熱してほぐしておく
- 焼きノリは細かくちぎりぬるいお湯に浸しておく
- ひきわり納豆はサッとお湯をかけてすりつぶす
- 1と2、3、だし汁を混ぜ合わせて完成
焼きノリは水で戻すよりも、ぬるいお湯の方が早く、時短になるためおすすめです。
12.相性バツグン!「魚のひじきあんかけ」
材料
- 白身魚:10g
- 水で戻したひじき:15g
- ニンジン:15g
- だし汁:1/3カップ
- 水溶き片栗粉:少々
作り方
- 鍋にだし汁とひじき、ニンジンを入れて水溶き片栗粉でとろみをつける
- 加熱して細かくほぐした魚の横に添える
ひじきのあんが魚の甘みと合う一品ではないでしょうか。ひじきのあんと魚を混ぜ合わせながら食べさせてくださいね。また、魚は赤ちゃんの月齢に合わせて選ぶようにしましょう。
離乳食中期、さまざまな食材を赤ちゃんに合わせて調理しよう
離乳食中期の進め方、食べられる食材などいかがでしたでしょうか。離乳食中期は、舌でつぶせる硬さか粗くつぶしたサイズで食べさせることができます。もちろん、個人差があるため赤ちゃんに合わせて調整してくださいね。
また12品のレシピを紹介しましたが、挑戦できそうなものはありましたか。手軽に取り入れることができる食材を使用したレシピばかりのため、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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画像:mogcook.com
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生後7~8か月ごろの育児についてもっと知りたい方は、以下からごらんになれます。