食物アレルギーへの注意点
離乳食中期に入ると初期より食べられる食材が増えてきますが、食べられるものが増えてくると心配になるのが食物アレルギーですよね。特に、食物アレルギーが出やすい次のような食材を初めて食べさせるときは、いつも以上に慎重になることが大切です。
- 鶏卵
- 牛乳
- 小麦
- 甲殻類
- 果物
上記の食材は、食物アレルギーが出やすい食材TOP5です。鶏卵・小麦・果物は離乳食中期に使うことができる食材なので、小さじ1杯の量から始め、2~3日間は同じ食材を与えながら子どもの体調を観察し、大丈夫そうであれば量を増やしていくようにしてください。
- 厚生労働省「第4章 食物アレルギー」(https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pdf,2022年5月19日最終閲覧)
- 独立行政法人環境再生保全機構「ぜん息予防のためのよくわかる食物アレルギー対応ガイドブック2014」(https://www.erca.go.jp/yobou/pamphlet/form/00/pdf/archives_24514.pdf,2022年5月19日最終閲覧)
離乳食中期から食べられる食材
離乳食中期には初期よりも食べられる食材が増えるとお話しましたが、具体的にどのような食材を食べられるようになるのでしょうか。
一般的に離乳食中期から食べられるとされている食材は次のとおりなので、チェックして今後の離乳食調理法を考えてみてくださいね。
- うどん
- そうめん
- 鶏肉(脂肪分の少ないササミ肉)
- ひきわり納豆
- 全卵
- 赤身魚
- 無糖プレーンヨーグルト
離乳食中期から食べられるようになる食材は増え、麺類や脂肪分の少ない魚や鶏肉に加え、納豆や無糖のプレーンヨーグルトも食べられるようになります。
ただし、離乳食初期に全卵を食べたことがない場合は、卵白にアレルギー反応を示す「鶏卵アレルギー」への注意も必要です。全卵を与える際には病院を受診できる時間帯に、ごく少量ずつ食べさせます。
また、赤身魚は白身魚を食べ慣れてから、全卵は卵黄1個を食べきれるようになってから食べさせてあげるようにしてください。離乳食中期の食材に進むのは、初期の食材がほぼ食べられるようになってからにしましょう。
- 国立研究開発法人国立成育医療研究センター「「卵黄」を食べて数時間後に嘔吐などを繰り返す赤ちゃんは注意 ―食物アレルギーとは異なり、食物蛋白誘発胃腸炎では「卵黄」が原因にー」(https://www.ncchd.go.jp/press/2020/20201015.html,2022年5月19日最終閲覧)
- 厚生労働省「第4章 食物アレルギー」(https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pdf,2022年5月19日最終閲覧)
離乳食中期の食材ストックや作り置きの方法
離乳食中期に入ると1日2食になるので、初期よりも手間が増えてしまいます。離乳食中期の食材をストックしたり、作り置きしたりできれば…と考えるママは、冷凍保存を利用してみてはいかがでしょうか。
離乳食は1週間程度なら冷凍保存することもできます。ただし、調理前は手や調理器具、冷凍保存のための容器を念入りに消毒するようにしてください。離乳食中期の食事を冷凍保存でストックする方法は、通常通りに保存容器に入れて冷凍するだけ。
冷蔵保存でもストックすることはできますが、安心して子どもに食べさせるためには2日間が限度です。
離乳食についての記事をもっと読みたい方は、下記よりごらんください。
離乳食中期におすすめの料理
使える食材が増えて調理の幅も広がる離乳食中期。今までは食べられなかったものも食べられるようになると思うと、「いろいろな料理を食べさせてあげたい」と思うのではないでしょうか?
そこでここからは、離乳食中期のおすすめの料理を紹介していきますね。ママたちの体験談も交えながら、それぞれの料理のレシピとともに離乳食として調理するためのポイントも解説するので、ぜひ毎日の離乳食づくりの参考にしてください。










