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生後9か月の赤ちゃんの成長や身長、体重
生後9か月の赤ちゃんは、ハイハイやつかまり立ち、つたい歩きなど動く範囲がどんどん広がっていきます。視界が広くなるため、好奇心も旺盛に。
また、生後9か月になると離乳食は1日3回になります。離乳食の進み具合は赤ちゃんによって異なりますが、手づかみをしたがるときは積極的にさせてあげましょう。
さらに、生後9か月を迎えたら9~10か月健診を受けます。母子手帳には、9~10か月健診のページがあるため、事前に確認しておくとよいですね。
生後9か月の身長・体重
- 男の子:身長67.4cm~76.2cm、体重7.16kg~10.3kg
- 女の子:身長65.5cm~74.5cm、体重6.71kg~9.85kg
上記は、生後9か月の赤ちゃんの身長や体重の目安です。身長、体重の数値には幅がありますが、赤ちゃんの成長スピードには個人差があります。
あくまでも目安の数値のため、実際の身長や体重が当てはまらなくてもあまり気にしすぎないようにしましょう。赤ちゃんの成長で気になることがある場合は、9~10か月健診などで相談してみてもよいかもしれません。
- 厚生労働省「乳幼児身体発育調査:調査の結果」結果の概要(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf,2021年5月28日最終閲覧)
生後9か月の赤ちゃん、実際の身長や体重はどれくらい?
同じ月齢でも赤ちゃんの身長と体重には個人差があることがわかりますね。男の子、女の子、性別によっても違いがあるでしょう。
- 田原卓浩(著)他「すくすく赤ちゃん 小児科医が贈るこころとからだをはぐくむ子育ての本」P12~13(保健同人社,2014年)
- 土屋恵司(監)「最新版らくらくあんしん育児」P108~117(学研プラス,2017年)
- 伊久美亜紀(編)「最新!育児新百科mini」P132~139(ベネッセコーポレーション,2017年)
生後9か月の赤ちゃんの生活
生後9か月頃は寝る時間や起きる時間、離乳食の時間がほぼ一定になってくるため、生活リズムも整ってくる時期です。生後9か月の赤ちゃんにとって大切な「睡眠」と「離乳食」の特徴やリズムの基本を見ていきましょう。
睡眠睡眠
生後9か月になると1日の睡眠のうち70~80%を夜の眠りで取るようになります。1日の合計平均睡眠時間は12~13時間で、お昼寝は午前と午後の2回にまで減りますよ。
しかしこの時期は夜泣きで夜間授乳をするなど、赤ちゃんによって生活リズムにも差があります。朝は決まった時間に起こし、お昼寝などもなるべく決まった時間にさせるなど、基本的な時間を決めて崩さないようにしておけると良いですね。
離乳食
生後9か月の離乳食は、朝・昼・夜の3回食となります。大人と同じ食事回数となり、赤ちゃんの成長を感じながら一緒に食事を楽しめますね。赤ちゃんにより進み具合は違いますが、様子を見ながら手づかみ食べの練習を積極的にさせてあげてくださいね。
- 厚生労働省「未就学児の睡眠指針」(https://www.mhlw.go.jp/content/000375711.pdf,2022年11月10日最終閲覧)
- 厚生労働科学研究成果データベース「乳児検診時における夜泣きの調査」(https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2004/043031/200400373B/200400373B0011.pdf,2022年11月10日最終閲覧)
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000488142.pdf,2022年11月10日最終閲覧)
生後9か月の赤ちゃんの生活
生後9か月頃は寝る時間や起きる時間、離乳食の時間がほぼ一定になってくるため、生活リズムも整ってくる時期です。朝は決まった時間に起こし、ご飯を食べ、お昼寝などもなるべく決まった時間にさせるとよいでしょう。
しかし、この時期はまだ夜間授乳や必要だったり夜泣きが始まったり、赤ちゃんによって生活リズムに個人差もあります。そのような場合は、朝起きる時間や夜寝る時間など、基本的な時間を決めて崩さないようにしておけるとよいですね。
生後9か月になると離乳食は朝と昼、夜の3回食となり、大人と同じ回数食事をするようになるため、我が子の成長を感じますね。離乳食の進み具合は赤ちゃんによって異なりますが、様子を見ながら手づかみ食べの練習を始めてみてもよいでしょう。
- 伊久美亜紀(編)「最新!育児新百科mini」P130~139(ベネッセコーポレーション,2017年)
- 土屋恵司(監)「最新版らくらくあんしん育児」P108~117(学研プラス,2017年)
生後9か月の赤ちゃんの特徴
ここからは、生後9か月の赤ちゃんの特徴についてご紹介します。生後8か月の頃と比べて、どんなところが成長してくるのでしょうか?
つかまり立ちに挑戦し始めることも
生後9か月頃は、ソファや低めのテーブルなどつかまれる場所を見つけると、そこに手をかけてひざをついて「よいしょ」と立ち上がり、つかまり立ちに挑戦する赤ちゃんも出てきます。
赤ちゃんはつかまり立ちをすることで、体のバランスの取り方や力の入れ方を学んでいきます。つかまり立ちをし始めたら、周囲に角がとがったものはないかなど十分に配慮してあげてくださいね。
生後9か月になってから急にハイハイやつかまり立ちをするようになったという赤ちゃん。ハイハイやつかまり立ち、どちらが先にできるようになるかも赤ちゃんによって異なるようですね。
後追いすることが増えてくる
親に対しての愛着が今まで以上に強くなり、姿が見えなくなることに不安を感じることで後追いが始まります。これは親を特別な存在と認識している証拠でもあります。
家事などで赤ちゃんの元を離れる場合は、「少し離れるけれどすぐに戻るからね」など声をかけてあげると少し落ち着くことがあります。また、後追いで泣いて家事ができないときは、両手のあくおんぶがおすすめです。
最近後追い?がすごくて滅入ってます…
基本近くから離れたら泣きます。自分からおもちゃを取りに離れてもその場で泣き、近くにいても立ち上がったら泣く、時には抱っこしてても泣いて…ひどい時はこの世の終わりのようかにギャン泣きします…昼寝も前までは寝かしつけたら置けたのですが、今はずーと抱っこで寝てます、置くとギャン泣き‼︎トイレやご飯作り、洗濯物も一苦労です_(:3」z)_
初めは泣きましたが、だんだん数字が聞こえてれば待てるようになり、数字がゆっくりになり、間を言わなくても平気になり、待てるようになりましたよ。
後追いが始まると、少し親の姿が見えなくなるだけでも泣き出してしまう赤ちゃんが多いようですね。赤ちゃんが泣きっぱなしの状態が続くと、家事をするのも大変でしょう。
赤ちゃんのそばを離れるときは、声かけをしているという方もいましたよ。
指で物をつかめるようになる
生後9か月頃の赤ちゃんは、親指と他の指を上手に使えるようになるため、ティッシュなど小さなものや薄いものをつまめるようになります。ティッシュを繰り返し引っ張り出すのは、大人にとっては困るかもしれません。その場合は、物を繰り返し出したり入れたりできるおもちゃなどで遊ばせてあげるとよさそうですね。
赤ちゃんが物をつまむ練習をすると、絵本をめくったり離乳食の手づかみ食べができるようになったり、徐々に手先を器用に使うようになりますよ。
うちの子は、逆に人差し指のみ突っ込んで、製氷皿の側面に沿わせて取ってしまうのですが、、、🤦♂️笑
生後9か月の赤ちゃんを育てている方は、物をつまむ練習として製氷皿を使用しているそうです。小さなごみなども親指と人差し指を使ってつまんでいる赤ちゃんもいるようですよ。
「パチパチ」や「バイバイ」ができるようになる
生後9ヶ月になると、徐々に大人のしぐさをまねできるようになります。パチパチと拍手をしたり、バイバイと手を振ったり、愛らしい姿を見せてくれるでしょう。
また、「どうぞ」「ちょうだい」といったやり取りができることも。おもちゃを渡すときに「どうぞ」といって渡すと、赤ちゃんも少しずつ覚えていきます。大人のまねをすることは、周囲とコミュニケーションを取るための練習にもなります。
そのかわり、バイバイやパチパチ、お辞儀やハーイ、イヤイヤ、どうぞ、いただきます など教えたつもりもなく、意味を理解しつつなんでも大人のマネをします♪
9ヶ月にもなると、それぞれ個性が出てきて面白いですね(o^^o)
生後9か月になると、赤ちゃんによって個性もさまざまですね。バイバイやパチパチなど、大人のまねをしているかのようなしぐさが見られるのはうれしいものです。
生後9か月の赤ちゃんにおすすめの遊び
つかまり立ちをしたり指でものをつかんだりと、成長が見られる生後9か月の赤ちゃん。その発育にあわせて、次のような新しい遊び方をパパママが教えてあげると、さらに発育を促してあげられるでしょう。
手作り楽器あそび
身近なもので手作りの楽器を作ると、生後9か月の赤ちゃんはその音に夢中になり楽しんでくれるはずです。
たとえば320mlくらのペットボトルに鈴や小さく切ったストロー、ビーズなどを入れて蓋をテープでとめればマラカスの完成。空き箱はそのまま太鼓として遊べますよ。
室内探検
ハイハイやつかまり立ちができるようになったら、パパママも一緒に室内をハイハイで探検してみませんか?パパママが赤ちゃんの目線になれば、赤ちゃんが喜ぶだけでなく室内の危険も見つけられるかもしれません。動けるようになった赤ちゃんを危険から守るためにも役立つ遊びです。
まねっこ遊び
たとえば仕事に行くときにパパが「バイバイ」と手を振る、ママが目の前で「パチパチ」と手を叩く、朝起きたらおはようと言いながらペコリと頭を下げる…。このような動きをまねさせるまねっこ遊びは、日常動作の習得にも役立ちそうですね。
- 細部千晴(監)「最新版この1冊であんしんはじめての育児事典」P66~71(朝日新聞出版,2015年)
- 田原卓浩(著)他「すくすく赤ちゃん 小児科医が贈るこころとからだをはぐくむ子育ての本」P12~13(保健同人社,2014年)
- 土屋恵司(監)「最新版らくらくあんしん育児」P108~117(学研プラス,2017年)
- 伊久美亜紀(編)「最新!育児新百科mini」P130~139(ベネッセコーポレーション,2017年)
生後9か月で注意すべきこと
生後9か月の赤ちゃんは手先が器用になってくるため、いろいろなものを引っ張り出すなどいたずらをすることもあります。ハイハイやつかまり立ちで、今まで手が届かなかった場所にも少しずつ手を伸ばすようになります。
そのため細かいものはもちろんのこと、赤ちゃんの口に入るような大きさのものは手の届く場所に置かないことが大切です。きょうだいがいる場合は、気づかないうちにおもちゃを出していることもあるため、小さなビーズやブロックなどの置き場所には注意しましょう。
また、この時期はつかまり立ちに挑戦する赤ちゃんもいますが、まだ体が不安定な状態のため倒れて転んでしまうことがあります。ハイハイをしているときも勢いあまってドアにぶつかってしまったり、ドアに触れた際に手を挟んでしまったりするかもしれません。
赤ちゃんがハイハイやつかまり立ちをし始めたら、けがをしないようにマットを敷いたり、家具の角にはコーナーガードを付けたりするなど安全対策をしましょう。
9~10か月健診を受けよう
生後9か月から10か月になる前日までに、ぜひ受けておきたいのが健康診査です。地域により詳細や料金は変わる可能性がありますが、生後9か月から10か月の赤ちゃんは、ほとんどの場合で公費により無料で健康診査を受けられます。
発育具合や気になること、不安なことを医師に相談できる良い機会です。また体に異常がないか確認してもらうこともできるので、受ければ安心感が高まりますよ。
- 細部千晴(監)「最新版この1冊であんしんはじめての育児事典」P66~71(朝日新聞出版,2015年)
- 土屋恵司(監)「最新版らくらくあんしん育児」P108~117(学研プラス,2017年)
- 田原卓浩(著)他「」P12~13(保健同人社,2014年)「すくすく赤ちゃん 小児科医が贈るこころとからだをはぐくむ子育ての本」P30(保健同人社,2014年)
- 八王子市子育て応援サイト「9か月~10か月児健診」(https://kosodate.city.hachioji.tokyo.jp/soshiki/oyokohokenfukushicenter/617.html,2022年11月10日最終閲覧)
生後9か月は赤ちゃんの成長と共に安全な環境作りを!
生後9か月になると身長・体重ともに発育が顕著になり、できることが増えてきます。ハイハイやつかまり立ち、バイバイができるようになる赤ちゃんもいて行動範囲がぐんと広がり、睡眠や離乳食も少しずつ大人に近づいてくるので、「成長したな」と感慨深い気持ちになるはずです。
ただ行動範囲が広がりできることが増える生後9か月は、室内の危険とも遭遇しやすい時期。一緒に室内探検をして、赤ちゃんの目線で室内をチェックしてみましょう。もし気になることがあれば、生後9か月の健康診査で相談してくださいね。
生後9か月は赤ちゃんの成長と共に安全な環境作りを!
生後9か月は、ハイハイやつかまり立ちをする赤ちゃんも出てきます。行動範囲が広がってくるため、赤ちゃんの手が届く場所にはできるだけ物を置かないようにしたり、転倒防止のため床にマットを敷いたりするなど配慮しましょう。
9~10か月健診では、赤ちゃんの成長や発達についてチェックを受けますが、もし気になることがあれば健診時に確認してみましょう。
赤ちゃんの成長スピードには個人差があるものです。ハイハイやつかまり立ちをしないと不安になることもあるかもしれませんが、焦らずに成長を見守っていけるとよいですね。
生後9か月ごろの育児についてもっと知りたい方は、以下からごらんになれます。