生後12ヶ月の赤ちゃんの成長
まずは生後12ヶ月の赤ちゃんの身長や体重の目安です。
身長・体重の目安
- 男の子…身長:70~80cm 体重:7~11kg
- 女の子…身長:68~79cm 体重:7~10.5kg
個人差がありますが生まれた頃に比べると体重は約3倍で身長は1.5倍くらいになっています。1年間でこんなにも大きく成長するんですね。
ぷくぷくしていた体もしまってきて赤ちゃんらしさが抜けてきます。ママはそんな成長が嬉しいような寂しいような、複雑な気持ちでしょうか。これからだんだん幼児へと成長しています。
- 松井潔(監)「育児新百科 P158~」(ベネッセコーポレーション)
- ユニ・チャーム他「生後1歳0ヶ月【赤ちゃんの発育・発達】」ベビータウン(http://www.babytown.jp/hyakka/hh/12.html)
生後12ヶ月の赤ちゃんの特徴
生後12ヶ月の赤ちゃんについて身体の様子や生活について特徴をまとめてみました。色んな面で成長が見られママもパパも日々目が離せませんね!
手指がますます器用に!
脳神経が発達してきて赤ちゃんの手指はどんどん器用になっていきます。クレヨンやペンを持って紙に何か書けるようになったりシールを渡すとペタッと貼れるようになったりします。まだまだ口に入れてしまう事もあるのでママやパパが見守って遊びましょう。
手先を使って遊ぶことによって更に脳の発達も促されます。ママやパパはいろんな遊びをしてあげましょう♪上手にできた時は「上手だね!」と言ってたくさん褒めてあげてくださいね。
意味のある言葉を話し始める子も
赤ちゃんにとって興味のある言葉を一言二言話せるようになります。「ママ」や「パパ」、「マンマ」などから話し始める赤ちゃんが多いようです。
それまで、ママが言っている言葉を真似しながら繰り返していたのとは違ってこの時期の赤ちゃんは、ちゃんと意味を理解して言葉を話しているのです。ママの姿が見えないと呼んだり大好きな車などを見て「ブーブー」と言ったりします。
しかし言葉を話し始める時期にはかなり個人差があります。2歳くらいまで言葉よりも身ぶり手ぶりで自分の気持ちを伝えようとする子もいるようです。そのため生後12ヶ月ごろの赤ちゃんが話さないからといって心配しすぎないようにしましょう。
そろそろ歩ける子も出てくる
1歳3ヶ月頃までに歩けるようになる子が多いようです。ママやパパはファーストシューズを用意して待っているのではないでしょうか?人生で初めてのあんよは、記念すべき特別な1歩ですよね。
けれどまだ歩けなくてもママは焦らなくて大丈夫。歩き始めはかなり個人差があり、歩き始めるのにあと半年くらいかかる子もいます。「いつ歩き出すかな~?」と、のんびりした気持ちで楽しみに待ってあげましょう。1歳6ヶ月まで歩かない場合は健診の際に相談してみましょう。
まだ歩かない子でも、その時のその子なりの成長を喜んであげましょう。
生活リズム
生後12ヶ月の赤ちゃんは、お昼寝の回数が1日1回になってきます。少しずつ歩けるようになるので外遊びが大好きな時期です。お天気が良い日には積極的に公園などに遊びに連れて行ってあげましょう。
母乳やミルクを飲んでいる子も多いですが栄養のほとんどを離乳食から取るようになります。1日3回の離乳食で足りない栄養を、おやつを食べることによって補います。
おやつはスナック菓子などではなくふかしたお芋やおにぎりがおすすめです♪手作りにこだわれないママは「幼児用」などと書かれたおやつを買ってあげてくださいね。
- 松井潔(監)「育児新百科 P158 ~」(ベネッセコーポレーション)
- ユニ・チャーム他「生後1歳0ヶ月【赤ちゃんの発育・発達】」ベビータウン(http://www.babytown.jp/hyakka/hh/12.html)
- 日本保育協会「発達と発育 1~1歳半」日本保育協会(http://happy-kids.jp/development/1_1.5.php)
- 峯小児科「乳幼児健診のご案内」峯小児科(http://www.mine-shounika.com/clinic03.html)
生後12ヶ月の赤ちゃんのお世話のポイント
次に生後12ヶ月の赤ちゃんのお世話のポイント、注意点などを紹介します!
卒乳、断乳もそろそろ?
母乳で育てている場合はそろそろ卒乳や断乳を考えますね。卒乳というのは赤ちゃんが自然におっぱいを卒業する時を待つ事です。断乳はおっぱいから卒業する時をママが決めます。
急に母乳をあげなくなるとおっぱいが張って痛くならないかなど心配事もつきものです。母乳外来で助産師さんに相談したり、地域によっては保健所でも母乳相談を受け付けているところもあります。逆に欲しいだけあげよう!というママもいるかも知れません。本人の様子やママの思いを合わせて、できるだけみんながストレスのない計画を立てましょう。
予防接種スケジュールを立てよう!
1歳のお誕生日を迎えたら可能な予防接種が増えます。誕生日になる前に下調べをして同時接種などについても病院に確認をしましょう。赤ちゃんとママは忙しい日々が始まりますね。
定期接種のMR(風疹・麻疹の混合)も1歳からの接種です。任意接種では水痘(水ぼうそう)やおたふくかぜのワクチンがあります。自治体によっては定期接種の場合もありますので、スケジュールも含めてかかりつけの小児科に相談しましょう。
保育園に入園予定の場合には入園前に、受けることをおすすめします。入園後は感染症にかかるリスクが増えるからです。実際に私の子供も1歳で水疱瘡を罹患しました。
怖がることを覚えたら…
好奇心がいっぱいでママの方を見ないままどんどん行動したりする時期。しかし逆にふと我に返りママを探す事も。お腹が空いてないのにおっぱいを欲しがったりと急に甘えん坊になったりする事もあります。
1歳前後のこの頃の赤ちゃんは自立と甘えを繰り返す時期です。また物事を認識する能力が発達し、暗くなる事や大きな物音を怖がる赤ちゃんも。ママやパパの姿が見えると安心しますので、怖がる様子が見えたら「大丈夫だよ」と抱きしめてあげましょう。
自我が芽生え自己主張がはっきりしてきます
自分という存在を理解し、したいことやしたくないことをママパパにはっきり伝えるようになってきます。これは自分の意志を持つ、そしてそれを伝えるという行動の表れで、心の発達においてとても大切なことです。
それに付き合うママパパは大変かもしれませんが、無理に押さえつけずなるべく見守りましょう。しかし、ハサミを持ちたがったり、お友達を押して倒したりするなど、危険を及ぼすようなことをした場合は根気よく「ダメ」と伝えましょう。
生後12か月の赤ちゃんにおすすめの遊び
生後12か月になりできることが増えてくる赤ちゃん。成長にあわせて遊び方も変えていくと、さらにさまざまな発育を促してあげられるでしょう。
ふれ合い遊び
生後12か月の赤ちゃんとは、とくにパパママとのスキンシップがとれる「手遊び」や「わらべうた」などの遊び方がおすすめです。心と身体の健康はつながっているので、パパママとの触れ合いがあると、心身ともに健やかな発育が期待できますよ。
手先を使った遊び
生後12か月になると手先を自分で動かせるようになるので、手を使う遊びも取り入れていきましょう。新聞紙を破ったり丸めたり、空き箱を太鼓に見立てて叩いたりと、身近なものでさまざまな遊びができますよ。ただし新聞紙を使う遊びは誤飲に気をつけてあげてください。
外遊び
運動機能も発達して、できることが増える生後12か月。積極的に外で遊ばせると、発達を促せるでしょう。おもちゃを使えなくても、小枝を拾ったり、芝生の上を歩いたり、太陽や風などを感じたり…五感で自然の刺激を感じさせてあげてくださいね。
- ユニ・チャーム他「生後1ヶ月【お世話】」ベビータウン(http://www.babytown.jp/hyakka/osewa/12.html,2022年11月28日最終閲覧)
- 日本保育協会「1~1歳半」日本保育協会(http://happy-kids.jp/development/1_1.5.php,2022年11月28日最終閲覧)
- 松井潔(監)「育児新百科」巻頭(ベネッセコーポレーション,2018)
- 厚生労働省「第2章 保育の内容」(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/2_19.pdf,2022年11月28日最終閲覧)
- 厚生労働省「保育所保育指針解説 序章」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/hoiku04/pdf/hoiku04b_0001.pdf,2022年11月28日最終閲覧)
赤ちゃんもパパママも1歳のお誕生日おめでとう
赤ちゃんが生まれてからちょうど1年。生後12か月になる赤ちゃんは、生まれたころとは比較にならないくらいできることが増えてきますね。それもすべて、1年間に経験したさまざまなできごとから学んだことです。
生後12か月の赤ちゃんの特徴を見ると身長や体重が増え、手指が使えるようになったり、言葉を話し始めたり、歩けるようになったりと「赤ちゃん」から「子ども」に成長していることを感じさせてくれます。卒乳・断乳も間近でしょうし、予防接種も増えてくる時期。
これからのお世話の仕方を考えるために、この記事で紹介した生後12か月の赤ちゃんの特徴もしっかりと把握しておきましょう。そしてすてきなお誕生日を迎えてくださいね。