スマホがあればいつでもどこでも絵本が読める!
『かいじゅうステップ』は、ウルトラマンシリーズの怪獣たちをモチーフにしたキャラクターが登場する作品。個性豊かな「ちいさなかいじゅう」たちの「はじめのいっぽ」をテーマとしており、新しく何かを発見したり覚えたりして成長する様子が描かれます。
小学館の幼児雑誌『めばえ』での連載のほか、2018年11月1日には絵本1作目の『ピグちゃんのふうせん』、12月3日には2作目の絵本『カネちゃんとかくれんぼ』(ともに、絵/きはらようすけ 文/聞かせ屋。けいたろう)が発売。早くも子育て世代の間で話題になっています。
Ⓒママリ
この『かいじゅうステップ』をスマホで読める絵本形式でお届けするのが、2018年12月3日から連載が始まる『ママリでいっしょに かいじゅうステップ』。2019年1月7日までの毎週月曜日、全5回にわたってお届けします(12月31日の更新はありません)。
「スマホ絵本」の形で読めるのはママリが初めて。スマホ1台あれば、いつでもどこでも楽しめるのがポイントです。音声が出ないため、外出先で子供をあやす際にも便利です。
『ママリでいっしょに かいじゅうステップ』を親子で楽しむ3つのヒント
今回は、きはらようすけさん(以下、きはらさん)、聞かせ屋。けいたろうさん(以下、けいたろうさん)のお二人に『ママリでいっしょに かいじゅうステップ』を楽しむ秘けつを伺いました。
「スマホで読める絵本といっても、そもそも読み聞かせは得意じゃない」「親子で一緒に楽しむといっても、どうやって子供に声をかけたらいいかわからない」という方こそ、ぜひ参考にしてくださいね。
1. 「読み聞かせ」は不要。絵を見て感じたことをそのまま話しかけて
Ⓒ円谷プロ
お風呂に入る、おやつを食べる、散歩をする。かいじゅうたちは作品の中で、私たちの日常生活と同じような行動をして過ごしています。
日常生活をテーマにした絵本といえば、トイレやあいさつなどのしつけを目的とした作品も多いもの。しかしこの作品では、ちょっぴりお行儀の悪いことをしたり、シャンプーを嫌がったりと、かいじゅうたちは思わず「あるある」とうなずきたくなる行動を見せます。
Ⓒママリ
「上手に読み聞かせようと思わなくても大丈夫。自分が絵を見て感じたことをそのままお子さんに話してあげてください」と語るのは、けいたろうさん。かいじゅうたちの日常生活を親子で観察しながら、「あらあら、どうしてこうなっちゃったのかな?」「おもしろいね」などと口に出してみると、気張らずともコミュニケーションが生まれます。
まだ会話がうまくできない年齢のお子さんでも、声がけをしてうれしそうな様子が見られればしめたもの。画面をスワイプして見せると、また違った反応があるかもしれません。お気に入りのページを何度も行ったり来たりしながら楽しんでみてくださいね。
2. 思わず声に出して読みたくなっちゃう!? テンポの良い文章
Ⓒ円谷プロ
子供と絵本を読む時、声色やスピードなどに迷ってしまうママもいるでしょう。地声で良いのか、ゆっくり読んだほうが良いのか…そんな悩みが吹き飛ぶような工夫がされているのも、この作品の特徴です。
Ⓒママリ
「声に出して読んだときにリズムが生まれるよう、コマごとの文字数や言葉選びにはかなりこだわりました。『しゃわしゃわ』『ふきふき』などの擬音語もポイントです。音を表しているような文字の形にも注目してください」(きはらさん)
絵や物語の内容を完全には理解できない年齢でも、リズミカルな響きを楽しめる作品といえそうです。
3. 子供そっくりの「かいじゅう」にクスッと笑い、肩の力を抜いて
Ⓒ円谷プロ
『かいじゅうステップ』に登場するかいじゅうたちは、それぞれが個性豊か。さまざまな失敗や発見をしながら成長します。その様子は、どこか自分の子供と重なる部分があるかもしれません。
3歳の女の子のパパでもあるけいたろうさんも、子供の行動を見ていると「あのかいじゅうのあのシーンみたいだな」と感じることがあるそう。「娘はキラキラしたものや、おしゃれをすることが大好き。カネちゃん(編集部中:連載第1話の主人公)に近いんじゃないかと思います」(けいたろうさん)。
また、大学生のお子さんのいるきはらさんは、子供の成長を振り返りながらこう語ります。「子育てのまっただ中にいるときは『あれもこれも早くできるようになってほしい』と思うもの。でも、『かいじゅう』の時期には終わりがきます。ふと気づいたときには、できなかったことができるようになっている。それが寂しく感じることもありました」(きはらさん)。
©円谷プロ
日々子供と向き合う中で「なぜうまくいかないんだろう」と悩み、焦ってしまうときこそ、この作品をお子さんと一緒に読んでみてはいかがでしょう。自分の子供だと冷静に受け止められない行動でも、かいじゅうたちの行動として見るとクスッと笑える。「なんだ、思い詰める必要はないじゃない」と肩の力が抜け、心に余裕が生まれることでしょう。
ママリで子供の反応や楽しみ方を投稿しよう!
Ⓒママリ
同じ絵本でも子供によって好みや反応が異なるように、『ママリでいっしょに かいじゅうステップ』の楽しみ方は親子によってそれぞれ。「何が正解か」などととらわれずに、自由に遊んでほしいとお二人は言います。
子供のお気に入りのページを投稿したり、「こんなふうに読んだら子供の反応が良かった」という方法を共有したり。ママ同士でこの作品をきっかけにやりとりができるのも、Q&Aアプリのあるママリならではです。
それぞれ生活環境は異なっても、まるで支援センターや公園で集まっているかのように、ママリの中で「いっしょに」楽しむことができる『ママリでいっしょに かいじゅうステップ』。親子でふれあい遊びをするツールとして、ママの息抜きとして、ぜひ活用してくださいね。
撮影:大島万由子